モルガン・スタンレー、アリババをトップピックに格上げ、テンセントに代わる
モルガン・スタンレーは、中国のインターネット大手の中でアリババを新たなトップピックに指名し、従来のテンセントの推薦を取り下げました。投資銀行の分析は、完全かつ垂直統合された「フルAIスタック」を保有することが構造的優位性を提供し、人工知能分野における長期的な成功の可能性を大幅に高めるという結論を下しています。この戦略は、米国市場でアルファベットが採用しているものと同様です。
調査報告書によると、この戦略的転換は、アリババの短期的な利益圧力が予想されるにもかかわらず行われます。同行は、シリコンからソフトウェアまで、AIバリューチェーン全体を管理することによる長期的な利益が、短期的な財政的逆風を上回ると考えています。
アリババのAIスタック、中国No.1クラウドの地位で強化
アリババの競争優位性は、主要なAI技術に対する包括的な支配力に由来しています。同社は中国最大のクラウドインフラストラクチャを運営しており、これは世界でも第4位にランクされています。これに加え、最高水準の自社開発AIチップ、世界で最も広く採用されているオープンウェイトの基盤モデル、そして消費者向けアプリケーション群の開発も行っています。
モルガン・スタンレーは、特に自社開発チップがアリババが競争リスクと規制リスクの両方を軽減するのに役立ち、技術ロードマップとサプライチェーンに対するより大きな制御を提供していると指摘しています。この垂直統合は、複雑な技術状況を乗り切るための重要な要素と見なされています。
テンセントと百度が直面する独自のAI課題
アリババがグローバルなAIリーダーとして位置付けられている一方で、その主要な競合他社は独自の課題に直面しています。テンセントは「遅れて始めたが、急速に追い上げる」企業として特徴付けられ、その主な強みはWeChatエコシステムの膨大なユーザーベースとデータにあります。同社は、このエコシステムを活用してAI能力のギャップを迅速に縮めることが期待されます。
一方、百度は、昆侖芯チップ部門を通じてAIハードウェアの直接的な国内競合です。しかし、モルガン・スタンレーは、百度のコア検索事業が新興AI技術によるより高い混乱リスクに直面しており、同社にとって防御的な課題を生み出していると警告しています。