主なポイント:
- バンク・オブ・アメリカ(BofA)は、Twilio(TWLO)の投資判断を「アンダーパフォーム」から「買い」へと、異例の2段階引き上げを行いました。
- 目標株価は190ドルへとほぼ倍増し、現在の水準から26%以上の値上がり余地を示唆しています。
- BofAは、AI駆動の音声・メッセージングにおける主要インフラとしての地位を、格上げの核心的理由として挙げています。
主なポイント:

バンク・オブ・アメリカ(BofA)は、Twilio Inc. (NYSE: TWLO) に対し、AI駆動型コミュニケーションの成長見通しの改善を理由に、投資判断を「アンダーパフォーム」から「買い」へ引き上げ、目標株価を110ドルから190ドルへと引き上げる異例の2段階格上げを発表しました。
「AIにおける戦略的ポジショニングとファンダメンタルズに肯定的な変化が見られます」と、バンク・オブ・アメリカのアナリスト、池田浩二氏はメモの中で述べています。「Twilioは、規模と信頼性が不可欠なAI駆動の音声およびメッセージングのユースケースにおいて、主要なインフラ層の一つであることを証明するでしょう。」
今回の格上げにより、BofAのレーティングは一段階で「中立」を飛び越えました。新しい190ドルの目標株価はウォール街でも最高水準の一つであり、Twilioの直近価格149.90ドルから約27%の上値を反映しています。同社は、Twilioの売上総利益の成長が2028年度までに年間10%に加速すると予測しています。
この強気な見方は、ジェフリーズ、トゥルイスト、みずほ証券も「買い」判断を維持している中で、TwilioのAI戦略に対するアナリストの確信を深めるものです。BofAは、AIがTwilioを破壊するという懸念は的外れであると考えており、通信ネットワークの統合や、SierraやElevenLabsといったAIスタートアップとの提携が、強力な競争優位性(経済的堀)を生み出していると主張しています。
BofAの理論の核となるのは、Twilioのプラットフォームが、自律型エージェントやAIを活用したカスタマーサービスツールの新たな波のための基盤インフラになるという点です。同行は、人間のような音声を生成する「ConversationRelay」や、AIベースの文字起こしと分析を提供する「Conversational Intelligence」といった製品を強調しました。
今回の格上げは、Twilioが売上高50.67億ドル(前年比14%増)を記録し、通期での黒字化を達成した好調な2025年度決算を受けたものです。同社は、前年比44%増となる9億4,543万ドルのフリーキャッシュフローを創出しました。
すべてのアナリストがこれほど強気なわけではありません。Seeking Alphaの執筆者タイラー・ウィードワルド氏による最近のレポートでは、同社がより成熟した穏やかな成長段階に移行しており、高利益率のAI製品は全体のマージンに大きな影響を与えるにはまだ規模が小さすぎると指摘し、投資判断を「保有」、目標株価を160ドルとしています。
今回の格上げは弱気筋に対する強力な反論材料となり、TwilioがAIブームの犠牲者ではなく主要な受益者であることを示唆しています。投資家は、5月に開催される同社の顧客イベント「Signal」で、AI製品の進捗に関するさらなる詳細に注目することになるでしょう。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資勧誘を目的としたものではありません。