主なポイント:
- 経口Wegovyの処方数、同等の上市段階のZepboundを3倍上回る
- 高用量Wegovy 7.2mgをEUに申請、72週時点で平均20.7%の体重減少を示す
- CagriSemaは15.7%の体重減少にとどまり失望、規制申請は2026年第1四半期に延期
主なポイント:

ノボ ノルディスクの経口Wegovy錠は、同等の上市段階においてイーライリリーのZepboundの3倍の処方ペースを記録していることが薬局データで明らかになった。
「この新用量は、有意義で持続可能な体重減少を達成するために追加のサポートを必要とする人々向けの選択肢として開発されました」と、ノボ ノルディスクのプロダクト・ポートフォリオ戦略責任者ルドヴィック・ヘルフォット氏は述べた。
この注目すべき数字の裏には、より複雑な競争の実態が潜んでいる。経口Wegovyの初期の uptake はZepboundの上市軌道を上回っているものの、イーライリリーの注射型GLP-1/GIPアゴニストは広範な肥満治療市場で勢いを増している。Zepboundは第1四半期に23.1億ドルの世界売上高を記録し、前年同期比で4倍以上に成長。一方、Wegovyの注射型は26.4億ドルと、2024年同期比で13%減少した。
ノボ ノルディスクは複数の戦線で態勢強化を進めている。同社は欧州医薬品庁(EMA)に対し、注射型Wegovyの新たな高用量製剤である7.2ミリグラム製剤を申請。第3相STEP UP試験のデータに基づき、72週時点で平均20.7%の体重減少を示した。これはZepboundの主要試験で達成された20.9%の減少率に匹敵する。高用量を投与された患者の約3分の1は体重の25%以上を減少させ、安全性プロファイルは現行の2.4ミリグラム製剤と一致していた。
デンマークの製薬大手の次世代候補であるカグリルンチドとセマグルチドの配合剤CagriSemaは、期待外れの結果となった。REDEFINE 2試験では、治療を継続した患者において68週時点で15.7%の体重減少にとどまり、ノボが目標としていた25%の減少を大きく下回った。先行試験のREDEFINE 1では22.7%の体重減少を達成していた。同社は現在、CagriSemaの承認申請を2026年第1四半期と見込んでおり、従来の計画より遅れる見通しである。
今年代末までに年間1000億ドルを超えると予測されるGLP-1市場は、依然としてノボ ノルディスクとイーライリリーの2社による競争が続いている。リリーは自社の経口GLP-1候補であるオルフォグリプロンを開発中で、4月に第3相試験で良好な結果を発表した。経口Wegovyの上市データは、経口セグメントにおいてノボに早期のリードをもたらしているが、その優位性の持続可能性は、リリーが経口候補をどの程度迅速に市場に投入できるか、そしてCagriSemaの規制申請が競争力のある製品をもたらすかどうかに左右される。投資家は、今後の四半期における最新の処方データと、オルフォグリプロンの開発スケジュールに関するリリーの次回決算報告を注視することになる。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではありません。