主なポイント:
- 事業再建に予想以上の時間を要していることから、ナイキの株価は7%下落しました。
- 現CEOは、前経営陣によるミスを受けて事業の立て直しに取り組んでいます。
- 再建の長期化が投資家の信頼を損ない、株価の重石となっています。
主なポイント:

ナイキ(NKE)の株価は、現在進めている事業再建に予想以上の時間がかかるとの意向を示したことを受け、会計年度後半の成長軌道に対する懸念が強まり、早朝の取引で7%超急落し88.50ドルとなりました。
「ナイキを次の成長段階へと立て直す道筋は一直線ではない」と、ジョン・ドナホー最高経営責任者(CEO)は直近の決算電話会議で述べ、イノベーションとマーケティングの再活性化における課題を認めました。
今回の売りを誘発したのは慎重な見通しで、同社は次四半期の売上高成長率をアナリスト予想の4.5%を下回る1桁台前半と予測しました。これに先立ち発表された四半期決算はまちまちの内容で、売上高は前年同期比横ばいの124億ドルとわずかに予想に届かなかった一方、1株当たり利益(EPS)は0.87ドルと僅差で予想を上回りました。同社は前CEOによる主要施策であった消費者直接販売(DTC)戦略に苦戦しており、現在は卸売パートナーとの再連携を模索しています。
再建の長期化と株価の下落により、ナイキは市場シェアを拡大させているアディダスやホカといった競合他社に対してさらに後れを取っています。同社の株価は年初来で22%下落し、時価総額にして約350億ドルが失われました。
ナイキ株の続落は、現在の戦略の有効性に対する投資家の根強い懐疑心を反映しています。投資家は、下半期の売上回復の兆しや経営陣によるさらなる戦略の見直しを注視することになります。同社の次の大きな材料は、6月に発表される年度末決算報告となる見通しです。
この記事は情報提供のみを目的としており、投資勧誘を目的としたものではありません。