Marvell Technologyは、アドビのCFOダン・ダーン氏を次期最高財務責任者に任命した(6月15日付)。同氏は半導体業界のベテランであり、同社が2029年度までにカスタムAIチップで1,000億ドルの収益を目指す中で財務を統括する。Marvellは四半期ガイダンスを据え置いた。
Marvell Technologyは、アドビのCFOダン・ダーン氏を次期最高財務責任者に任命した(6月15日付)。同氏は半導体業界のベテランであり、同社が2029年度までにカスタムAIチップで1,000億ドルの収益を目指す中で財務を統括する。Marvellは四半期ガイダンスを据え置いた。

Marvell Technologyは、アドビのCFOダン・ダーン氏を財務統括責任者として採用した。同社は2029年度までにカスタムAIチップで1,000億ドルの収益を目標としており、半導体業界のベテランを次の成長局面に迎え入れる形となる。
「ダンの半導体業界における豊富な経験は、AIインフラへの需要拡大をMarvellが活かす上で役立つだろう」と最高経営責任者のマット・マーフィー氏は述べた。
ダーン氏は6月15日付で最高財務責任者(CFO)に就任し、後任となるウィレム・メインチェス氏は2027年4月まで顧問として留任する。ダーン氏は過去2年間Marvellの取締役を務めており、これまでにApplied Materials Inc.、NXP Semiconductors NV、GlobalFoundries Inc.の3社でCFOを歴任。これらは半導体製造装置、車載半導体、ウェハー製造とそれぞれ異なる分野をカバーしている。Marvellは第2四半期のガイダンスを据え置いており、今回の経営陣交代が短期的な業績問題に起因するものではないことを示唆している。
今回の人事は、MarvellがAI関連のデータセンターインフラへの投資急増の恩恵を受けている中でのものだ。この需要増がカスタムチップおよびネットワーキング技術の需要を押し上げている。同社は先月、2028年度の収益見通しを約1,650億ドルに上方修正した後、カスタムチップ事業が2029年度に1,000億ドルを超える収益に達するとの見通しを発表した。MarvellはカスタムAIチップ市場でBroadcom Inc.やNvidia Corp.と競合しており、Amazon.com Inc.やGoogleの親会社Alphabet Inc.などのハイパースケールクラウドプロバイダーは、外部チップサプライヤーへの依存度を下げるため、自社シリコンの設計を加速させている。
Marvellの株価は金曜日に1.7%上昇した一方、アドビの株価は6%下落。同ソフトウェア企業ではCEOのシャンタヌ・ナラヤン氏が退任を表明して以来、3カ月で2度目のCスイート離脱となる。アドビの株価は年初来で37%下落している。Marvellにとって、ソフトウェアやコンシューマーテクノロジーのバックグラウンドではなく、半導体製造に精通したCFOの起用は、クラウド大手からのカスタムチップ契約獲得に依存するAIインフラロードマップの実行に重点を置く姿勢を強調するものだ。同社のカスタムチップパイプラインは、TSMCの3nmや5nmを含む先端プロセスノード上に構築されており、業界推計によれば2029年までに300億ドル超のカスタムAIチップ市場のシェア獲得を目指す。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではない。