ゴールドマン・サックスは、大手証券会社が大幅な増益を報告している中、あえて逆張りの姿勢をとり、証券株よりも中国の銀行株を優先するよう投資家に助言しています。
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ゴールドマン・サックスは、大手証券会社が大幅な増益を報告している中、あえて逆張りの姿勢をとり、証券株よりも中国の銀行株を優先するよう投資家に助言しています。

ゴールドマン・サックスは、大手証券会社が大幅な増益を報告している中、あえて逆張りの姿勢をとり、証券株よりも中国の銀行株を優先するよう投資家に助言しています。
ゴールドマン・サックスは、CICC(中金公司)などの企業が第1四半期の暫定純利益で最大90%の増益を報告しているにもかかわらず、収益の持続可能性と魅力的なバリュエーションを理由に、証券株よりも中国の銀行株を優先する姿勢を改めて示しています。
「金融セクターにおいて、我々は引き続き証券株よりも中国の銀行株を好む」と、4月23日付のゴールドマン・サックスの調査報告書は述べており、その理由を収益改善の持続性と相対的なバリュエーションに求めています。
この提言は、中国国際金融(CICC)が第1四半期の暫定純利益で前年同期比65〜90%増を発表し、中信証券が57%増を記録した中で行われました。対照的に、ゴールドマンは、同社がカバーする中国本土の銀行の第1四半期の平均与信前営業利益(PPOP)が、2025年同期の3%減から大幅に回復し、8%の緩やかな成長にとどまると予測しています。
報告書は、香港のIPO市場の回復に端を発した証券株のラリーの持続性に疑問を呈し、中国の金融セクター内でのセクターローテーションの可能性を示唆しています。ゴールドマンは、証券株のH株が純資産倍率(PBR)1.0倍で取引されているのに対し、銀行株は0.6倍という低い倍率で取引されており、長期的なバリュープロポジションとしてより説得力があると主張しています。
ゴールドマンの選好は、同社が顕著なバリュエーション格差と見なしているものに基づいています。同社は、CICC、中信証券、広発証券の主要証券3社のH株が平均株価収益率(PER)12倍、PBR 1.0倍で取引されており、これは過去の中央値を上回っていると指摘しています。
一方、同社がカバーする中国本土の銀行は、より魅力的な水準で取引されています。それらのA株はPPOPの4.8倍で評価されている一方、H株はわずか4.0倍で取引されています。PBRはそれぞれ0.7倍と0.6倍です。ゴールドマンの分析は、市場が銀行セクターの収益回復ストーリーを完全には織り込んでいないことを示唆しています。
銀行セクター内では、ゴールドマンは安定した高品質な収益成長を理由に、建設銀行(0939.HK)と中国銀行(3988.HK)を引き続き推奨しています。また、同社は中国農業銀行(1288.HK)のパフォーマンスも注視しており、特に経営陣が第1四半期に対して比較的楽観的な見通しを示した後はその傾向が強まっています。
より高い成長を求める投資家に対し、報告書は招商銀行(3968.HK)を強調しています。ゴールドマンは、経営陣がバランスシートの安定性を重視していることを踏まえ、招商銀行が引当金を増やす可能性は低いと考えています。理論的には、これにより利益成長率が大手国有銀行を上回ることが可能になります。同社は、招商銀行の純利益が第1四半期に8%、通年で7%増加すると予測しており、これは「四大」国有銀行の平均わずか3%という数字と対照的です。
この記事は情報提供のみを目的としており、投資勧誘を構成するものではありません。