重要なVALOR試験でワクチンが73.2%の有効性を達成
2026年3月23日、ファイザーとバルネバは、両社共同開発のライム病ワクチン候補PF-07307405(VLA15としても知られる)が、第3相VALOR臨床試験で主要評価項目を達成したと発表しました。速報結果によると、このワクチンは4回目の接種から28日後以降、確定されたライム病の発症予防において73.2%の有効性を示しました。この結果は、ダニ媒介性疾患の臨床開発において最も進んだ候補である、OspAをベースとした6価ワクチンに強力な裏付けを提供します。
北米とヨーロッパ全域で約10,000人の参加者が登録されたこの成功した試験は、重要な科学的マイルストーンとなります。これらの肯定的な結果を受け、ファイザーは2026年中に米国食品医薬品局(FDA)に生物製剤承認申請(BLA)を、欧州医薬品庁(EMA)に販売承認申請(MAA)を提出する予定です。
データがバルネバの収益化への道を開く
第3相試験の肯定的なデータは、バルネバにとって変革的な出来事であり、同社はこのワクチンを短期的に最も重要な価値創造ドライバーとして一貫して説明してきました。同社は困難な財政状況を乗り越えており、2025会計年度には1億7,470万ユーロの収益に対し、1億1,520万ユーロの純損失を報告していました。経営陣は、ライム病ワクチンの承認と商業化の成功が、自立達成の前提条件であると示唆していました。
VALOR試験の成功は、ファイザーとのパートナーシップにおける有利な条件を直接的に発動させます。規制当局の承認と最初の商業販売後、バルネバは初期マイルストーン支払いとして1億4,300万ドルを受け取る資格があります。この契約には、14%から22%の範囲の段階的な販売ロイヤルティに加え、累計販売マイルストーンとして最大1億ドルが追加で含まれます。この潜在的な収益源は、バルネバが営業損失を逆転させ、将来のパイプラインに資金を供給するための明確な道筋を提供し、専門ワクチン会社にとって重要な転換点となります。