要点:
- VEONは、2031年と2033年を満期とする各7億ドルの2つのトランシェで、計14億ドルの社債の発行条件を決定しました。
- 新たに設定された6.95%と7.45%のクーポンは、借り換え対象となる社債の3.375%を大幅に上回っています。
- 調達資金は、2027年満期の社債を最大7.5億ドルまで買い戻すために使用され、同社の債務償還期間の長期化を図ります。
要点:

グローバルなデジタル・オペレーターであるVEONは、コストはかかるものの、短期債務の借り換えを目的とした14億ドルの社債の発行条件を決定し、債務償還期限を次世代へと延長します。5月19日に発表されたこの取引は、低クーポンの債務を、金利環境の変化を反映した大幅に高い利払いとなる長期債券に借り換えるものです。
今回の発行は、VEONが進めているバランスシートの最適化におけるマイルストーンであり、国際資本市場へのアクセスをさらに強化するものであると、同社はプレスリリースで述べています。この取引によりVEONの債務償還期間が延長され、今後数年間の財務上の柔軟性が向上します。
子会社のVEON Midco B.V.が発行したこの社債は、各7億ドルの2つのトランシェで構成されています。第1トランシェはクーポン6.95%で2031年満期、第2トランシェはクーポン7.45%で2033年満期です。いずれのシニア無担保社債も額面で価格決定され、S&Pとフィッチの両社からBB-の格付けを取得する見込みです。
調達資金の主な使途は既存債務の借り換えです。これには、2027年満期の3.375%の既発債のうち、最大7.5億ドルの公開買付けへの資金充当が含まれます。2027年債を置き換えることで、VEONは短期的な大量償還(マチュリティ・ウォール)を回避できますが、その債務部分の金利コストは2倍以上に膨らみ、長期にわたって高い支払額を固定することになります。本件社債については、ルクセンブルク証券取引所のEuro MTF市場への上場申請が行われる予定です。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資勧誘を構成するものではありません。