- 連邦学生ローンプログラムの変更を受け、サリーメイ(Sallie Mae)やナビエント(Navient)などの民間貸し手は借入人の流入に備えています。
- Grad PLUSプログラムの廃止と新たな借入上限の設定により、学生が資金不足を補うために民間ローンを利用することが予想されます。
- 貸し手側はビジネスチャンスと捉えていますが、借入人擁護団体や民主党議員は、規制の緩い民間ローン市場の拡大によるリスクを懸念しています。
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(Bloomberg) -- 連邦学生ローンの返済プログラムにおける抜本的な見直しが、民間の貸し手にとって大きなビジネスチャンスを生み出そうとしています。各社は新たな借入人層を取り込むべく、積極的に準備を進めています。Grad PLUSプログラムの廃止や連邦借入の新たな上限設定を含むこれらの政策変更は7月に施行される予定で、多くの学生が資金不足を補うために民間市場へ流れる可能性があります。
「Grad PLUSの廃止により、間違いなく強い関心が寄せられています」と、ナビエント(Navient)のデビッド・ヨワンCEOは直近の決算説明会で述べました。同氏は、カスタマーサービスと柔軟なローン商品によって、借入人を「驚かせ、喜ばせる」準備ができていると付け加えました。
この政策転換は、民間の学生ローン会社の業務量を増加させ、収益や株価を押し上げる可能性があります。サリーメイ(Sallie Mae)のジョナサン・ウィッターCEOは、同社には強固な基盤があるものの、「大学院生向けのチャンスを掴む」ためには、与信モデルとマーケティングを拡大する必要があると指摘しました。一部の民間の貸し手は、特定の分野の学生の通学費用を全額カバーするように設計されたCollege Aveの「STEM大学院ローン」など、新商品の導入をすでに始めています。
民間融資への移行は、借入人擁護団体や民主党議員の間で懸念を呼んでいます。彼らは、民間の学生ローン業界に対する監視が最小限であることを指摘しています。民間の市場が拡大すれば、連邦ローンと比較して高い金利や消費者保護の欠如など、借入人がより大きなリスクにさらされる可能性があると主張しています。トランプ政権は、今回の変更は過剰な借入れを抑制し、大学側に授業料の引き下げを促すことが目的であると述べています。
この記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではありません。