主なポイント:
- ドイツ銀行がPOP MARTを「売り」に格下げ、目標株価140HKドル
- 5月の中国オンライン販売が前年同月比5%減、2024年以来初の減少
- 6月16日の空売り比率は16.6%に達し、弱気心理が強まる
主なポイント:

ドイツ銀行はPOP MARTを「売り」に格下げし、目標株価140HKドルを設定した。5月の中国オンライン販売が前年同月比5%減少——2024年以来初の減少——となったことを理由に挙げている。
「最新データは、POP MARTの国内市場が第2四半期から販売圧力の増大に直面するという当社の事前予測を裏付けるものだ」と、ドイツ銀行のアナリストは6月16日付のメモで述べた。
5月のオンライン販売は前年同月比5%減、前月比14%減となり、2025年下半期の月間平均販売額を25%下回った。同行はこの弱さを、高ベース効果と中国市場におけるIP人気の低下に起因すると分析した。5月のパフォーマンスは、POP MARTが2024年から2025年にかけて維持してきた力強い成長トレンドからの急激な反転を示している。
今回の格下げにより、POP MARTは香港上場の消費者株の中で最も空売りされる銘柄の一角となり、6月16日の空売り比率は16.6%に達した。レポート公表日には株価は1.5%下落し、目標株価140HKドルは現在の水準からさらなる下値を示唆している。ハンセン指数は年初来3.2%下落しており、一般消費財銘柄にとって逆風が強まっている。
2026年初頭以来、POP MARTは新製品の投入を加速し、当初は販売を牽引した。しかし同行は、第2四半期に製品供給が増加しベース効果が強まるにつれて「トレンド疲れ」が生じると予想している。ドイツ銀行は2026年下半期に中国市場と海外市場の両方でより明確な下降サイクルが訪れると見ており、国際展開も同様の飽和リスクに直面するとしている。
CICCは別のメモで、POP MARTのLABUBUキャラクターがワールドカップでデビューしたことをブランド認知度向上の要因として挙げ、同社をセクターのトップピックとして再評価した。これはドイツ銀行の弱気スタンスとは対照的な見方である。両銀行の見解の相違は、中国で他の玩具・コレクティブルブランドとの競争が激化する中、POP MARTのIP主導型モデルが成長軌道を維持できるかどうかについて不確実性があることを反映している。
「売り」評価は、長年の拡大を経てPOP MARTの国内成長エンジンが失速し始めている可能性を示唆している。投資家は6月と7月のオンライン販売データを注視し、5月の減少が持続的な下降サイクルの始まりなのか、それとも1ヶ月限りの異常値なのかを確認することになる。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資アドバイスを構成するものではない。