主なポイント:
- JPモルガンは智譜(Zhipu)の目標株価を29%引き上げ、1800香港ドルに設定
- 同銀行は同株の「オーバーウエート」評価を継続
- GLM-5.2モデルのアップグレードが収益予想の上方修正を牽引
主なポイント:

JPモルガンは智譜(Zhipu)の目標株価を29%引き上げ1800香港ドルとした。中国のAI企業によるGLM-5.2モデルを理由に、収益予想を上方修正した。
「GLM-5.2の能力向上と価格決定力は、より力強い収益軌道を支える」とJPモルガンは6月22日付の調査リポートで述べた。
同銀行は智譜(02513.HK)の「オーバーウエート」評価を継続。新たな目標株価1800香港ドルは、従来の1400香港ドルから引き上げられ、30倍の2030年予想利益を現在価値に割り引いて算出した。29%の引き上げ率は、アップグレードされたモデルに関連する収益予想の増加を反映している。
今回の評価引き上げは、中国のAI開発企業が米国勢との性能格差を縮めている時期に行われた。智譜が今年リリースしたオープンソースモデルGLM-5.2は、OpenAIやGoogleの最先端システムに対抗する競争力を持つとして、シリコンバレーから注目を集めている。JPモルガンによれば、このモデルの性能向上により、智譜はより強力な価格決定力を発揮できるようになった。
智譜は2026年1月に香港証券取引所に上場し、劉徳冰(Liu Debing)董事長が上場の鐘を鳴らした。同社はDeepSeek、百度(Baidu)、アリババ(Alibaba)など、米国勢に匹敵するモデルの開発を競う中国AI開発企業の成長市場で競合している。DeepSeekのR1モデルは2025年1月にリリースされ、1日で米国資本市場から1兆ドルを消失させ、中国のAIが最前線で競争できることを示した。
オープンソース分野は重要な競争の場となっている。中国の開発企業は今年、複数の競争力のあるモデルをリリースし、かつて米国の研究所との間にあった大きな差を縮めている。GLM-5.2は最新のモデルの一つであり、中国国内外での受け止め方は、オープンソースの中国AIがグローバルな開発者の間で支持を得られるかどうかの試金石となる。
29%の目標株価引き上げは、JPモルガンがGLM-5.2による収益モメンタムの加速を見込んでいることを示している。投資家は智譜の次回決算報告で、価格決定力と利益率の拡大の証拠に注目することになる。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではありません。