主なポイント:
- 24/7 Wall St.がFigmaの目標株価を36.88ドルに設定、99%の上昇余地を示唆
- 株価は最高値から84%下落、インサイダー売りとAIリスクが重石に
- 第1四半期の売上高は46%増加も、営業利益率はマイナス41%にとどまる
主なポイント:

24/7 Wall St.はFigma Inc.に36.88ドルの目標株価を設定し、このデザインソフトウェア株に現在の株価18.51ドルから99%の上昇余地があると評価した。
24/7 Wall St.の目標株価モデルによると、同社株は公開企業として厳しい1年目を経験したものの、リスク・リワードは良好であり、買い推奨と60%の確信度を付与している。
Figma株は2025年7月に付けた最高値115.50ドルから84%下落し、年初来では50.5%安となっている。株価は最近、52週安値となる16.60ドルを記録し、過去最高値の142.92ドルからは大きく下落した。一方で売上高は好調で、2026年第1四半期は3億378万ドルと前年同期比46.1%増を達成した。同社は2026年中の黒字化を目指しているが、営業利益率は依然としてマイナス41.2%である。
36.88ドルという目標株価は、市場コンセンサス(買い推奨3、保留9)と独自のファクター調整を組み合わせたものだ。このモデルでは、インサイダー売りを下方調整要因として織り込んでいる。最高経営責任者(CEO)のディラン・フィールド氏は10b5-1計画に基づき436万ドルの自社株を売却し、最高技術責任者(CTO)、最高財務責任者(CFO)、最高収益責任者(CRO)も5月下旬から6月上旬にかけて保有株を一部売却した。AI競争リスクや、EV/EBITDAが441倍に達している点も見通しを抑制する要因だ。ポジティブ面としては、センチメント総合スコアが62.95と強気を示しており、株価売上高倍率(PSR)は8.44倍と過去のピークを大きく下回っている。
強気シナリオの核は、40%超の持続的な売上高成長と、明確な黒字四半期の達成による倍率拡大だ。Figma株が200日移動平均線の34.96ドルを上回れば、50ドルへのリレーティングが現実味を帯びる。弱気シナリオの焦点はバリュエーションにある。EV/売上高が7.06倍と、営業損失41.2%の企業としては依然割高であり、RBCキャピタル・マーケッツは中立評価で28ドルの目標株価を維持している。スティーフェルやパイパー・サンドラーもAIの不透明感を理由に目標株価を引き下げている。
24/7 Wall St.のモデルは、Figmaが2027年までに44ドル、2028年までに52ドルに達すると予測。前提として30%超の売上高成長と持続的な収益性を想定している。リスク・リワードは良好だが、その道筋はAI投資が利益率を拡大させるか、アドビやAIネイティブツールとの競争で価格を圧迫するかに依存する。投資家は2026年第2四半期の決算報告で、売上高成長率が35%を下回る減速の兆候や、ガイダンス修正の有無を注視することになる。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではない。