- CME FedWatchツールによると、市場が織り込む6月の米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げ確率は、前日の7.8%からわずか2.0%に低下しました。
- 一方、現在の5.25〜5.50%の金利水準を据え置く確率は、91.7%から97.5%へと上昇しました。
- この急激な予測の修正は、予想を上回る非農業部門雇用者数の発表を受けたものであり、経済の底堅さがFRBの金融緩和への転換を遅らせる可能性を示唆しています。
戻る

FRB(米連邦準備制度理事会)による6月の利下げの可能性は、市場の価格付けからほぼ消滅し、トレーダーは現在、25ベーシスポイントの引き下げが行われる確率をわずか2.0%と見ています。これは、わずか1日前には7.8%とされていた確率からの劇的な変化であり、最新の米労働市場データがこの動きを主導しました。
大手銀行のシニアエコノミストは、「雇用者数は、FRBによる差し迫ったピボット(政策転換)という考えに冷や水を浴びせました。このデータは、FOMCが忍耐強くあり続けるための根拠を与えており、最初の利下げは早くても第3四半期にまで後退する可能性が高いでしょう」と述べています。
非農業部門雇用者数の発表後、イールドカーブ全体で急速な予測の修正が行われました。フェデラル・ファンド金利先物契約に基づいて確率を計算するCME FedWatchツールによると、6月の目標レンジを現在の5.25%〜5.50%に据え置くという市場の確率は97.5%に急増しました。FRBは、2023年7月の最後の25ベーシスポイントの引き上げ以来、この金利を維持しています。このニュースを受けて、米ドル指数(DXY)は上昇し、主要な株価指数先物は下落に転じました。
投資家にとっての重要な教訓は、金融政策の道筋は引き続きデータに大きく依存しており、最新の数字は予想以上に好調な経済を示唆しているということです。これはFRBが借入コストの引き下げを開始する緊急性を低下させるものであり、ハト派的な転換を期待してきた株式やその他のリスク資産にとっては潜在的な逆風となります。今後の指針を求めて、次の消費者物価指数(CPI)の発表と、その後の連邦公開市場委員会(FOMC)の会合に全注目が集まっています。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資勧誘を目的としたものではありません。