主なポイント:
- シティは新易盛の目標株価を従来の353.57元から701元に引き上げ、従来予想の約2倍に
- 世界の光インターコネクト市場は2028年までに920億ドルに達し、年平均成長率(CAGR)65%を見込む
- DSBJと天府通信も格上げ、T&Sコミュニケーションズは「売り」に引き下げ
主なポイント:

シティ・リサーチは新易盛(Eoptolink)の目標株価を701元にほぼ倍増し、世界の光インターコネクト市場は2028年までに920億ドルに達すると予測した。
「AIデータセンターの拡大は、800Gから1.6T、3.2Tの光モジュールへの前例のないアップグレードサイクルを牽引している」とシティのアナリストは6月24日のリポートで述べた。
新たな目標株価は2027年の予想利益の約20倍に相当し、同銘柄の過去5年間の平均的な評価倍率と比較される。シティはまた、DSBJの目標株価を225元から350元に、天府通信を318.57元から419元に引き上げた一方、T&Sコミュニケーションズは「買い」から「売り」に引き下げ、目標株価は152元とした。
今回の格上げは、光ネットワーキングが周期的な通信事業からAIインフラ市場へと構造的にシフトしていることを反映している。シティは市場が2028年まで年率65%で拡大し、800Gを超える高速製品がその時点でデータセンター出荷の89%を占めると推定している。
同リポートは、大手ウォール街銀行による中国光サプライチェーンへの最も積極的な見方の一つと位置付けられる。シティの基本シナリオでは、1.6Tトランシーバーの出荷は2025年から2028年にかけて年率215%で成長し、3.2Tモジュールは2027年から立ち上がり始める。高速モジュールにおけるシリコンフォトニクスの採用率は同期間に29%から60%に上昇し、CWレーザーチップの需要はCAGR 114%で拡大するとみられる。
シティの分析では、新易盛が最大の恩恵を受ける企業と位置付けられている。同行は2026年と2027年の純利益予想をそれぞれ8%と13%引き上げた。3.2T製品の出荷とNPO光エンジン受注を理由に挙げている。粗利益率は2028年まで52%以上を維持し、同業他社を約10ポイント上回る見通しで、新易盛のコスト管理体制と米ハイパースケーラーとの関係を反映している。
DSBJの格上げは、より広範な再評価を反映している。シティは同社を従来のPCB事業とAI光学・光チップ事業に分離し、各部分の合計ベースで評価した。AI光学セグメントは今後数年間の利益成長の大部分を牽引するとみられる。
天府通信の目標株価32%引き上げは、CPO(共同パッケージ光学)の採用に関連している。シティは同社の光エンジンおよびFAU(ファイバーアレイユニット)コンポーネントが、2027年以降にCPOが実験室から量産に移行する上での重要な要素と見ている。
T&Sコミュニケーションズの格下げは、セクター内の分化を浮き彫りにしている。シティはコーニングとの分離リスク、アジアのサプライチェーン競争の激化、および2027年予想利益の59倍というバリュエーション(目標株価に暗示される31.8倍の2倍以上)を理由に挙げた。
今回の見通しは、シティが今回の光インターコネクトサイクルを過去の通信主導の好況とは構造的に異なり、AIコンピュートクラスターが帯域幅アップグレードの持続的な需要を生み出していると見ていることを示唆している。投資家は今後数四半期における新易盛とその同業他社からの受注開示に注目し、生産が強気の需要想定に追いつくかどうかを検証することになる。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資アドバイスを構成するものではない。