モデルナ、癌抗原療法mRNA-4359の有望な早期データを発表
モデルナ株式会社(NASDAQ: MRNA)は、開発中の癌抗原療法であるmRNA-4359と**メルク社のキイトルーダ(ペムブロリズマブ)**の併用療法に関する有望な早期臨床データおよび安全性データを発表しました。これらの結果は、2025年10月17日から21日までドイツのベルリンで開催された欧州臨床腫瘍学会(ESMO)で発表されました。このデータは、以前のチェックポイント阻害剤療法に抵抗性を示した進行性黒色腫患者の治療におけるmRNA-4359の可能性を示唆していますが、発表後、同社の株価は小幅に下落しました。
ESMOからの詳細な臨床所見
発表されたデータは、チェックポイント阻害剤耐性/不応性(CPI-R/R)黒色腫患者を対象としたmRNA-4359を評価する第1/2相試験に由来しています。この開発中の治療法は、免疫回避を標的とする癌抗原療法(CAT)であり、PD-L1とIDO1のエピトープをコードして抗原特異的T細胞応答を刺激するように設計されています。この研究には、CPI-R/R黒色腫で、以前に少なくとも1回のチェックポイント阻害剤療法を受けた29人の参加者が含まれました。参加者には、mRNA-4359が400 µgまたは1,000 µgの用量で、3週間ごとに筋肉内注射で最大9回投与されました。
評価可能な全患者において、併用療法は24%の客観的奏効率(ORR)と60%の病勢コントロール率(DCR)を示しました。PD-L1陽性(TPS≥1%)腫瘍の患者ではより顕著な効果が観察され、ORRは67%(9人の参加者のうち6人)に達しました。このサブポピュレーションでは、末梢抗原特異的T細胞応答と新規T細胞受容体クローンの誘導も成功しました。データ発表時点では、奏効期間中央値(DOR)はまだ到達していませんでした。併用療法の安全性プロファイルは管理可能であると報告され、新たな免疫関連有害事象は報告されていません。
市場の反応と背景要因
有望な早期データ発表後、**モデルナの株価(MRNA)は、約2.54%から3.5%**に下落しました。この低調でやや否定的な市場の反応は、陽性臨床ニュースを受けて他のバイオテクノロジー企業で見られた大幅な上昇とは対照的です。例えば、**Celcuity(CELC)**は陽性第III相乳がん試験データを受けて200%以上急騰し、**BeOne Medicines(ONC)**はBCL2阻害剤で画期的新薬指定を受けました。市場のモデルナに対する抑制的な反応は
ソース:[1] モデルナ、治験中の癌抗原療法が「有望な」初期データを示すと発表 (https://finance.yahoo.com/news/moderna-says-i ...)[2] モデルナ、2025年欧州臨床腫瘍学会で開発中の癌抗原療法の有望な早期データを発表 | モーニングスター (https://vertexaisearch.cloud.google.com/groun ...)[3] BeOne Medicines、ソンロトクラックスで画期的新薬指定を取得 - モーニングスター (https://vertexaisearch.cloud.google.com/groun ...)