利益が89.2%急増するもユーザーベースは20.4%減少
XD Inc. (2400.HK)は、12月に終了した通期決算で、純利益が89.2%急増して15.35億人民元に達した一方で、ゲーマー数は大幅に減少したという相反する結果を報告しました。同社の売上高は前年比15%増の57.64億人民元、調整後利益は83.6%増の17.56億人民元となりました。この堅調な財務実績は、「Heartopia」、「GoGoMuffin」、「Torchlight: Infinite」を含む主力タイトルからの効果的な収益化能力を浮き彫りにしています。
しかし、この収益性は、ユーザーエンゲージメントにおける重大な弱点を覆い隠しています。オンラインゲームの月間平均アクティブユーザー数(MAU)は、前年比で20.4%急落しました。同様に、月間平均課金ユーザー数も20.2%減少しました。同社はこの減少を、「Heartopia」と「SausageMan」という2つの特定のゲームのプレイヤー数減少に起因するとし、既存のポートフォリオにおけるプレイヤーの関心を維持することに課題があることを示しています。
TapTapプラットフォームは海外MAUが14.1%減と混合したパフォーマンスを示す
XDのゲーム配信プラットフォームであるTapTapのパフォーマンスは、混合した見通しを示しました。アプリの中国国内版は、月間平均MAUが前年比2.1%増加して4500万に達し、わずかな成長を見せました。このわずかな増加は、安定しているものの成熟しつつある国内市場を示唆しています。
対照的に、TapTap国際版アプリは苦戦し、月間平均MAUが14.1%減少して430万に落ち込みました。この縮小は、同社のグローバル展開の取り組みや中国以外のユーザーを獲得する能力において、重大な逆風があることを示しており、これは将来の成長にとって重要な分野です。
XDは配当を見送り、資本配分に焦点
純利益が大幅に増加したにもかかわらず、XD Inc.は、会計年度の期末配当を支払わないと発表しました。1株当たり利益が3.19人民元であったにもかかわらず現金を留保するというこの決定は、経営陣の慎重な姿勢を示唆しています。株主への支払いを控えることで、同社は資本の再投資を優先している可能性が高いです。
この動きは、老朽化したタイトルに代わる新しいゲームの開発に資金を提供し、ユーザー減少の傾向を逆転させるための戦略的計画を示唆する可能性があります。あるいは、現在の高収益・低ユーザー成長モデルが長期的に持続可能であるかどうかの経営陣の不確実性を反映している可能性もあります。