ペンサナ、1億6,500万ドルの資金を確保し、アンゴラのレアアース開発と米国のサプライチェーン構築を加速
ペンサナ社は、カスケード・ナチュラル・リソーシズから1億6,500万ドルの戦略的投資を確保しました。これによりアンゴラのロンゴンジョ鉱山の建設を推進します。これは、2027年に予定されている初生産に先立ち、米国を重視したレアアース・サプライチェーンを構築するという同社の計画における重要なステップとなります。
「この戦略的な資金調達の節目は、当社の発展における重要な転換点であり、いくつかの主要なワークストリームを解禁することになるでしょう」と、ティム・ジョージ最高経営責任者(CEO)は3月27日に発表された中間決算報告書で述べました。また、アンゴラ政府系ファンド(FSDEA)やM&Gインベストメント・マネジメントを含む主要株主からの継続的な支援に感謝の意を表明しました。
レアアース開発企業である同社は、2025年12月31日までの半年間で、包括損失合計が452万ドルに達し、前年同期の319万ドルの損失から拡大したと報告しました。損失が42%増加したのは、現地活動の活発化や資金調達手数料、人件費の増加を反映して、管理費が83%増の467万ドルに急増したためです。資本注入に支えられ、純資産は2025年6月から92%増の9,690万ドルとなりました。
今回の資金調達とプロジェクト開発は、主要な磁石用金属であるネオジム・プラセオジム(NdPr)酸化物の価格が、2025年第4四半期から約62%上昇し、1キログラムあたり135ドルを超えた時期に行われました。価格の堅調さは、特に2027年に米国で防衛システムにおける中国産レアアース材料の使用禁止が迫る中、西側のサプライチェーンを確立する戦略的重要性を裏付けています。
ロンゴンジョの建設と資源拡大
ロンゴンジョ鉱山での主要な建設活動は進行中で、処理プラントの造成が完了し、杭打ち作業の準備も「かなり進んでいる」と同社は説明しています。同プロジェクトは、初期生産量として年間2,400トンのNdPrを目指しています。また、ペンサナは、プロジェクトの資源ベースを10億トンに拡大するための11,000メートルの掘削プログラムも発表しました。これにより、ロンゴンジョは世界最大級のレアアース埋蔵量を持つことになります。鉱山はロビト港と鉄道で結ばれ、電力購入契約に基づき水力発電で稼働する予定です。
戦略的投資の詳細
カスケードからの1億6,500万ドルの投資の内訳は、ペンサナ本体への3.8%の株式取得のための1,500万ドルと、ロンゴンジョ・プロジェクトの過半数株主である子会社セーブル・ミン・ウニペソアル社(Sable Min Unipessoal Lda)の38.2%の権益に対する1億5,000万ドルの投資で構成されています。この資金は、アブサ(Absa)のデットファシリティの資本条件を満たし、計画されているナスダック上場を支援するものです。今回の投資は、2025年12月の1,000万ドルの第三者割当増資と、株主FSDEAからの1,500万ドルの融資の一部を株式に転換したことに続くものです。
市場需要とオフテイク契約
ペンサナは、防衛、自動車、テクノロジー分野のOEM(相手先ブランドによる生産)企業からの需要に牽引され、自社製品に対する市場の関心の高まりを実感しています。同社は、米国を拠点とする磁石メーカーとの連携が強まっており、重レアアースであるジスプロシウム(Dy)やテルビウム(Tb)の回収量を最大5倍に増やすことができる高度な回収回路の計画につながったと指摘しました。2025年10月、ペンサナは、サウスカロライナ州サムターにあるヴァキュームシュメルツ社(Vacuumschmelze GmbH & Co. KG)の新しい磁石生産施設に製品を供給するための覚書を締結しました。
この記事は情報提供のみを目的としており、投資のアドバイスを構成するものではありません。