株価7.9%急落、1年で2度目のCEO退任
スイスのスニーカーメーカー、On Holding Ltd (NYSE:ONON) の株価は3月26日に7.9%下落し32.40ドルとなり、前日に約12%下落した急落をさらに加速させました。この下落は、同社がCEOマーティン・ホフマン氏の退任を伴う大規模なリーダーシップ刷新を発表したことによるものです。共同創業者のデビッド・アレマン氏とキャスパー・コペッティ氏は、今後、執行共同会長と共同CEOの二役を務めます。
この動きは、On Holdingにとってわずか1年で2度目のCEO退任となり、投資家の間でリーダーシップの安定性に対する懸念が高まっています。経営陣は今回の変更を「次のグローバル拡大フェーズ」を推進するためのものと位置づけましたが、アナリストはこれを、増大する運営上の複雑さとより困難な市場に直面する同社の内部ストレスの兆候と解釈しています。
ジェフリーズが「防御的」姿勢を警告、目標株価30ドルを設定
ジェフリーズはこのニュースに対し、ONON株に対する「アンダーパフォーム」評価を再表明し、目標株価30ドルを維持しました。同社は今回のリーダーシップ変更を、強さの兆候というよりも、激化する競争に対する防御的な姿勢と見ています。アナリストは、初期成長段階にあると自負する企業にとって、1年以内に2人のCEOが退任するのは異例であると指摘しました。
さらに、この投資会社は、On Holdingの総市場規模が投資家の信じるよりも小さいと主張し、同社の長期的な潜在力について懐疑的な見方を示しました。この見解は、成長が鈍化し、利益率が圧迫される可能性が高いことを示唆しており、ジェフリーズは2027会計年度の売上高と利益が未達となる可能性を予測しています。
米国での成長が13%に鈍化、競争圧力が高まる
根本的な事業トレンドは、アナリストの懸念を裏付けているようです。主要な米州地域での成長は急激に減速しており、2025年の売上高成長率は約13%と、前年比で大幅な鈍化を示しています。チャネルチェックでも、卸売注文は堅調であるものの、値下げの増加が消費者への売れ行きの鈍化を示しており、これが将来の注文に悪影響を与える可能性があります。
同時に、業界の巨人であるナイキが勢いを取り戻す中、競争は激化しています。ジェフリーズは、ナイキのマーケティングと研究開発における大規模なスケールが、Onが市場シェアの獲得を維持する能力にとって手ごわい課題となっていることを強調しました。Onの直販チャネルでも有機的需要の鈍化の兆候が見られ、有料検索への支出増加が顧客獲得がますます困難になっていることを示唆しています。