エヌビディア、2027年までにAWSに100万個のGPUを供給へ
エヌビディアは2027年末までにAmazon.comのクラウドコンピューティング部門に100万個のグラフィックス処理装置を販売する予定であり、これによりAIチップ設計者と世界最大のクラウドプロバイダーとの提携が深まります。2026年3月19日にエヌビディアの幹部が確認したこの取引は、高性能コンピューティングに対する顧客需要の増加に対応するため、アマゾンウェブサービス(AWS)が内部AIインフラを拡張するという大規模なコミットメントを表しています。
この大規模な調達により、AWSは市場で最も需要の高いAIハードウェアへの直接的な供給ルートを確保できます。エヌビディアにとって、この合意は主要なハイパースケーラーからの重要な注文を確定させ、AIチップ市場における支配的な地位をさらに固め、今後数年間の強力な収益見通しを提供します。
アマゾン、マルチベンダーアプローチでAIハードウェア戦略を深化
エヌビディアとの取引が戦略の要である一方で、アマゾンは単一ベンダーへの過度な依存を避けるため、AIハードウェアのサプライチェーンも多様化しています。同社は同時にCerebras Systemsと提携し、AWSデータセンター内に専門的なウェハースケールAIチップを展開しています。この二重アプローチにより、AWSは顧客に、汎用AIワークロード向けのNvidiaの多用途GPUから、より高速なAI推論用に設計されたCerebrasの専門プロセッサまで、幅広い選択肢を提供できます。
このマルチベンダー戦略は、複雑で資本集約的なAIサプライチェーンを管理するための洗練されたアプローチを示唆しています。NvidiaとCerebrasの両方からハードウェアを統合することで、アマゾンはさまざまな種類のAIアプリケーションのパフォーマンスとコストを最適化し、Microsoft AzureやGoogle Cloudなどのライバルに対して、より堅牢で競争力のあるクラウドサービスを構築できます。
ライバルがAIインフラに数十億ドルを外部委託する中、ハイパースケーラーは分岐
アマゾンがNvidiaから100万個のGPUを直接調達するという決定は、AI能力を構築するテクノロジー大手間の戦略的分岐を浮き彫りにしています。AWSは独自のハードウェアスタックの構築と管理に力を入れていますが、競合他社は第三者の専門家にますます頼るようになっています。例えば、MicrosoftはネオクラウドプロバイダーのNebius Groupと最大194億ドル相当の複数年インフラ契約を結んでいます。
同様に、Meta Platformsは、独自のAI開発を支援するためにNebiusと5年間で30億ドル相当のAIインフラ契約を締結しました。この外部委託の傾向は、世界最大のテクノロジー企業でさえ、AI需要に追いつくのに十分な速さでデータセンター容量を構築するのに苦労していることを示しています。アマゾンがNvidiaチップに投じる巨額の設備投資は、ハードウェア基盤を直接所有・管理することが、AI軍拡競争において長期的な競争優位性をもたらすという賭けです。