テスラ(Tesla Inc.)から100億元近い太陽光発電関連の契約を獲得したとの噂を受け、月曜日の市場で中国の設備サプライヤー、ラプラス(Laplace)の株価が20%近く急騰した。これはテスラの生産拡大計画とその潜在的なサプライヤーを巡る市場の憶測の強さを浮き彫りにしている。
ラプラスの取締役会は、月曜正午に上海証券取引所に提出した緊急の確認公告の中で、「現時点で、当社は当該の受注を獲得していない」と述べた。
月曜朝に中国メディアで流れた報道によると、ラプラスがテスラの太陽光発電プロジェクトの第2期分を落札したとされていた。このニュースが材料視され、同社の株価は急騰、午前の取引終了前に制限値幅上限(ストップ高)である19.99%に達した。しかし、同社が否定コメントを出した直後、株価は急反落し、午後の取引開始早々には上げ幅を11.85%程度まで縮小した。
市場のこの激しい反応は、テスラが米国で計画している100GWの太陽光発電生産能力増強に伴う、中国設備メーカー間の受注競争の激しさを物語っている。報道によれば、テスラは中国から約29億ドル(200億元)規模の太陽光発電製造設備の購入を検討しており、蘇州邁為(Suzhou Maiwei)や捷佳偉創(Jiejia Weichuang)といったサプライヤーも交渉中とされている。
テスラの29億ドル規模の中国調達計画
今回の憶測の背景には、米国の電力需要増に対応するために太陽光製造能力を拡大するというテスラの広範な戦略がある。3月20日のレポートによると、テスラは目標達成に必要な重要な生産機械を中国のサプライヤーに求めている。これにより、噂一つが潜在的な候補企業の株価を大きく動かす非常に敏感な環境が生まれている。
ラプラス自身は、最近の事業環境において逆風に直面している。同社の2025年通期決算速報によると、営業総収入は前年同期比4.69%減の54.6億元、純利益は同16.07%減の6.12億元に落ち込んでいる。
今回の極端な価格変動は、裏付けのない情報に基づいて取引することのリスクについて、投資家に強い警鐘を鳴らしている。ラプラスは公告の中で、株価が最近大幅に上昇しており「市場心理の過熱や不合理な投機リスク」にさらされていると警告し、大幅な下落の可能性も排除しなかった。また、今回の事案は中国A株市場における噂主導の取引に対する規制当局の監視を招く可能性もある。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資勧誘を目的としたものではありません。