Klarna、H&Mとの提携でカードユーザー500万人を達成
Klarnaの事業推進力は継続しており、2026年3月23日にはカード製品のユーザーが500万人に達したと発表しました。このフィンテック企業は、ファッション小売業者H&Mとのグローバルパートナーシップをさらに深め、ルーマニアとハンガリーの顧客に柔軟な支払いオプションを拡大しました。この動きは、Klarnaが2023年6月にルーマニアでサービスを開始して以来、50万人以上のアクティブユーザーを獲得するなど、同地域での急速な成長に支えられています。
この拡大は、堅調な財務実績を基盤としています。2025年通期において、Klarnaは商品取扱高(GMV)1279億ドル、総収益35億ドルを報告し、両指標とも前年比で20%以上の増加を記録しました。同社の加盟店ネットワークも、2025年だけで28万5千件の新規小売業者を追加し、全世界で100万件以上に拡大しました。
IPO以来株価が66%下落、成長との乖離
堅調なユーザー数と収益の伸びにもかかわらず、Klarnaの市場実績は全く異なる状況を示しています。同社の株価は、2025年9月に1株あたり40ドルで新規株式公開(IPO)されて以来苦戦しており、その価値の約3分の2を失いました。このマイナス傾向は最近加速し、3月23日までの30日間で株価は28%以上下落しました。
この顕著な乖離は、投資家が事業上の成果と、慢性的な赤字やリーダーシップの安定性といった広範な懸念を比較検討していることを示唆しています。市場の反応は、強力な売上高成長と提携拡大だけでは、負の感情を克服し、同社の公開市場評価への信頼を回復するには不十分であったことを示しています。
2026年初頭に4人の上級幹部が退任
市場の不確実性に加えて、Klarnaは2026年初頭から顕著なリーダーシップの交代を経験しています。3ヶ月間に4人の上級幹部が会社を去りました。退任者には、AIおよび自動化部門責任者のジョアン・トノン氏、エンジニアリングディレクターのユーリ・グセフ氏、投資家関係およびM&A部門責任者のアンドレア・フェラズ・エストラーダ氏、そしてグローバル訴訟責任者のD・アンドリュー・ピエトロ氏が含まれます。会社はこれらの異動を正常なものと位置づけていますが、AIや投資家関係のような戦略部門の主要人材の退任は、内部の安定性と長期的な方向性について疑問を投げかけています。