JPモルガン、長江実業を「オーバーウェイト」に格上げ、恒基兆業の目標株価を30香港ドルに引き下げ
JPモルガンは、長江実業 (CK Asset Holdings, 01113.HK) の格付けを「オーバーウェイト」に引き上げ、目標株価を48.5香港ドルから52香港ドルに上方修正しました。同行のリサーチレポートは、同社がネットキャッシュポジションへの移行に伴い、防衛的な強みを発揮していることを強調しており、変動の激しいマクロ経済環境において優先される資産となっています。
対照的に、同行は特定の脆弱性を理由に2つの同業他社の格付けをダウングレードしました。恒基兆業 (Henderson Land, 00012.HK) は、金利変動への感応度が高いことから「ニュートラル」に格下げされ、目標株価は35香港ドルから30香港ドルに引き下げられました。ワーフREIC (Wharf REIC, 01997.HK) も、将来の1株当たり利益 (EPS) と配当支払いに関する不確実性から「ニュートラル」に格下げされ、目標株価は29香港ドルから23香港ドルに引き下げられました。
中東紛争がセクター見通しに慎重な見方をもたらす
今回の格付け変更は、JPモルガンが第2四半期の香港不動産セクターに対して慎重な見方をしていることを反映しています。報告書は、中東紛争によって引き起こされるマクロ経済の不確実性、すなわち金利引き上げのリスクからこのセクターが完全に隔離されることはできないと述べています。この慎重な見方にもかかわらず、同行の基本シナリオでは、金利は2027年第1四半期まで変更されないと仮定しています。
この環境を乗り切るため、JPモルガンはセクターのトップピックを選定しました。デベロッパーの中では、信和グループ (Sino Land, 00083.HK)、新鴻基地産 (Sun Hung Kai Properties, 00016.HK)、そして今回格上げされた長江実業を好んでいます。賃貸部門では、スワイヤー・プロパティーズ (Swire Properties, 01972.HK) と香港ランドが推奨されています。同行はまた、原油価格の上昇から恩恵を受けると指摘されている複合企業である長江和記実業 (CK Hutchison, 00001.HK) に対しても楽観的な見方を示しました。