NDRC、燃料価格上昇を1トンあたり1,160元に制限し打撃を緩和
中国国家発展改革委員会(NDRC)は、世界的なエネルギーコストの高騰から国内経済を保護するため、3月23日より精製燃料に対する一時的な価格統制を実施しました。委員会は、国内のガソリン価格を1トンあたり1,160元、ディーゼル価格を1トンあたり1,115元引き上げました。この措置は直接的な介入であり、本来の価格メカニズムではガソリンが2,205元、ディーゼルが2,120元と、はるかに急な上昇が必要と計算されていました。コストショックのほぼ半分を吸収することで、NDRCは「下流利用者の負担を軽減し、安定した経済運営を確保する」ことを目指しています。
今回の穏健な調整にもかかわらず、これは2026年で最も大幅な単一価格上昇となります。2025年末以降、今年すでに4回の価格引き上げと1回の据え置きがあり、ガソリンとディーゼルはそれぞれ合計で1トンあたり1,160元と1,120元上昇しています。NDRCは、これが一時的な措置であり、現在の価格設定メカニズムの枠組みは変更されないと確認しました。
中東情勢の緊迫化がブレント原油を100ドル超に押し上げる
政府のこの行動は、国際石油市場を混乱させた中東情勢の急激な悪化に直接対応したものです。イラン、イスラエル、米国が関与する紛争は、特にホルムズ海峡の通過に関して、広範囲な供給不足の懸念を引き起こしました。この混乱により、推定で1日あたり1,000万バレル、つまり世界の産出量の約10%が供給停止となりました。その結果、ブレント原油先物価格は1バレルあたり100ドルを超えて急騰し、最高119.13ドルに達し、世界的な価格圧力を増幅させました。
調整前に卸売ディーゼル価格が15.9%上昇
中国国内の卸売市場は、公式発表に先立ってすでに深刻な供給懸念を価格に織り込んでいました。3月19日に終了した価格サイクルからのデータによると、92オクタンガソリンの平均卸売価格は14.8%上昇し、1トンあたり9,479元に達しました。ディーゼル価格はさらに急激な15.9%上昇で、1トンあたり7,977元となり、これは国有企業が国内小売市場への供給確保を優先したためです。消費者にとって、今回の価格調整により92オクタンガソリンの小売価格は「9元時代」に突入すると予想されており、50リットルの満タンにすると、値上げ前よりも約86.5元多く費用がかかることになります。