BYDの利益19%減、ドイツ銀行が目標株価を引き下げ
BYDの収益性が低迷したことを受け、ドイツ銀行はBYD Companyの目標株価を130香港ドルから127.5香港ドルに引き下げました。2025年通期では、BYDの純利益は前年比19%減の326億元(47億ドル)となり、2021年以来初めての年間利益減少を記録し、市場予想を下回りました。この未達は、主に外国為替損失による第4四半期の金融費用が前年比1,109%という予想外の急増が要因でした。
テスラを抜き、売上高1,160億ドルという記録的な数字で世界最大の電気自動車販売会社となったにもかかわらず、収益性の急激な低下は、ドイツ銀行にBYDの2026年純利益予想を3.6%引き下げるよう促しました。ドイツ銀行は「買い」評価を維持しましたが、この調整は、現在の市場条件下での同社の収益力に対する懸念の高まりを反映しています。
国内価格競争により第1四半期の売上予測が48%減少
BYDの利益率圧迫の核心は、同社の王伝福会長が中国の新エネルギー車市場における「残酷な淘汰段階」と表現したものです。国内競合他社間の激しい価格競争が、収益性を著しく低下させました。この傾向は収まる気配がなく、BYDは新年を迎え6ヶ月連続で販売減少を報告しています。
この激しい競争を反映し、ドイツ銀行は2025年第1四半期に厳しい見通しを予測しています。同行は、BYDの卸売販売台数が前四半期比で48%急減し、約70万台になると予測しています。この予測は、1月から2月までの総販売台数が前年比36%減少した後に発表されたもので、国内需要の持続的な弱さを裏付けています。
海外輸出が売上高の43%を占め、BYDは方向転換
国内の課題に対応するため、BYDはグローバル市場と技術リーダーシップへの戦略的な転換を加速させています。同社の国際展開は、重要な明るい兆しとなっています。2025年第1四半期の海外販売は、約30万台に達し、総卸売販売台数の43%を占めると予想されています。これは、前四半期と比較して輸出貢献度が17パーセンテージポイント大幅に増加したことを意味します。
ヨーロッパやラテンアメリカなどの市場への世界的な進出に加え、BYDは競争力を取り戻すために技術を活用しています。同社は最近、9分でほぼ完全に充電できる新世代の「ブレードバッテリー」を発表しました。この技術への注力と拡大する国際的な存在感が、BYDが国内の低迷を乗り切り、将来の成長を確保するための二つの柱を形成しています。