介入とみられる円の反発は短期間に終わり、金利差が拡大する中で円相場を防衛する財務省の手腕に疑問が投げかけられています。
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介入とみられる円の反発は短期間に終わり、金利差が拡大する中で円相場を防衛する財務省の手腕に疑問が投げかけられています。

(P1) 財務省と日本銀行による数百億ドル規模の介入が疑われてからわずか数日後、日本円は主要通貨に対して再び下落に転じ、ドル円(USD/JPY)ペアは介入後の安値から3%以上反発しました。
(P2) シンガポールの欧州系大手銀行の通貨ストラテジストは、「市場は日銀の決意に公然と挑戦しており、今のところ日銀が気後れしている状態だ。時間を稼ぐことはできたが、米国のデータがFRBの利下げを前倒しさせるほど軟化しない限り、金利差に対して勝ち目のない戦いを強いられている」と述べています。
(P3) ドル円は155円台を回復し、当局の介入が広く疑われた月曜日の153円割れからの急激な戻りを見せています。この動きはドルに限ったことではなく、ユーロ円も上昇しているほか、豪ドル円のクロスでも豪ドルが特に強さを見せています。
(P4) この急速な反転は、先週当局が投入したとされる推定350億ドルの資金が、日本のゼロ金利に近い政策と米国等の高金利との間の大きな差に起因する強力な円安トレンドを食い止めるには不十分であったことを示唆しています。この失敗は投機筋を勢いづかせ、日銀に対し、さらなる外貨準備を介入に投じるか、あるいは脆弱な経済を混乱させる恐れのあるタカ派的な政策転換を示唆するかという、困難な選択を迫る可能性があります。
円は全面的に売られていますが、通貨ごとに下落のペースは異なります。豪ドル円は、オーストラリアの相対的に高い金利や商品市場との結びつきを反映して顕著な強さを示しました。対照的に、ユーロ円はユーロ圏独自の複雑な経済見通しが重しとなり、上昇が遅れています。この乖離は、単なる日米金利差の力学を超えて、円相場に影響を与える要因の複雑さを浮き彫りにしています。
IMFの規則によれば、日本にはこれ以上の大規模な介入を行う機会が限られている可能性があります。月曜日の介入疑惑は1週間で2度目であり、短期間に繰り返される行動は国際的なパートナーからの監視を招く恐れがあります。米国の金利が高止まりすると予想される中、円への圧力は収まりそうになく、ファンダメンタルズが変わらない限り、将来の介入も一時的な効果にとどまる可能性を示唆しています。
この記事は情報提供のみを目的としており、投資アドバイスを構成するものではありません。