要点:
- シャオミの雷軍(レイ・ジュン)CEOは、新型セダン「SU7」の15時間にわたる航続距離テストを自らライブ配信する。
- 北京から上海までの走行は、電気自動車の長距離性能を公に証明し、航続距離に対する不安を解消することを目的としている。
- テストが成功すれば、予約注文が大幅に増加し、テスラやBYDなどの競合他社に対するシャオミ(01810.HK)の競争力に対する投資家の信頼が高まる可能性がある。
要点:

シャオミ(Xiaomi Corp. / 01810.HK)は、新型電気自動車(EV)「SU7」に社運を賭けた公の勝負に出ようとしている。創業者兼CEOの雷軍(レイ・ジュン)氏が、4月17日に15時間にわたる長距離耐久テストを自らライブ配信する予定だ。この動きは、中国の混雑するEV市場における競合他社への直接的な挑戦であり、消費者の信頼を構築することを目的としている。
雷軍氏は自身のWeibo(微博)アカウントで、「明日(17日)の午前6時30分から約15時間のライブ配信を開始する」と発表し、SU7の航続距離に関する野心的な実地テストを認めた。
この実証実験では、CEO自らがSU7を運転して北京から上海まで1,200キロメートル以上を走行し、公衆の監視下で車両のバッテリー性能と運転支援機能をテストする。ライブ配信という形式は、EV普及の最大の障壁の一つである「航続距離への不安」に透明性を持って対処するために設計された。
投資家にとって、このイベントはシャオミによる数十億ドル規模の自動車セクター参入における重要な試金石となる。完璧に遂行されれば、SU7のエンジニアリングが証明され、予約注文の急増につながり、再び関心を集めている同社の株価を押し上げる可能性がある。逆に、この注目度の高いイベントで失敗があれば、製品の発売と投資家心理に悪影響を及ぼす恐れがある。
北京ー上海ルートはよく知られた移動経路であり、このテストは潜在的な購入者にとって身近なベンチマークとなる。この旅を完走することで、シャオミはSU7が都市部での通勤だけでなく、長距離走行にも適した選択肢であることを証明しようとしている。この公開実証は、テスラやBYDといった既存の有力企業や、NIOや小鵬(Xpeng)といったEVスタートアップの競合モデルで飽和状態にある市場において、強力なマーケティング手法となる。
15時間というライブ配信の長さは、SU7の性能とバッテリー管理システムへの自信の表れだ。使用されるモデルの具体的なバッテリー仕様は発表では明らかにされていないが、イベント自体が車両の耐久性に対する宣言となっている。成功すれば、シャオミにとって極めて価値のあるマーケティング素材となり、競合他社の主張に対抗するための強力なデータポイントとなるだろう。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資勧誘を目的としたものではありません。