主なポイント
- 上半期の法定税引前利益は、前年同期の2,100万ポンドから85%急減し、300万ポンドとなりました。
- 中東紛争の影響を理由に、通期の利益予想を9,000万ポンド〜1億500万ポンドの範囲に下方修正しました。
- 消費者マインドの悪化を受け、手元資金の確保と財務体質の強化を目的として配当を停止しました。
主なポイント

トラベル小売大手のWHスミス(WH Smith PLC、LSE:SMWH)の株価は、中東紛争による不確実性を理由に通期の利益予想を下方修正し、配当を停止したことを受けて13.4%急落しました。
「中東紛争に起因する不確実性を考慮し、旅客数への影響と消費者マインドの悪化を反映して、より慎重な見通しを採用している」と、同社は声明で述べています。
スウィンドンに拠点を置く同グループが発表した2月までの6ヶ月間の法定税引前利益は300万ポンドとなり、前年同期の2,100万ポンドから85%減少しました。売上高は国際部門の店舗が牽引し、5%増の7億4,800万ポンドとなりました。WHスミスは、通期の法定利益予想を従来の1億〜1億1,500万ポンドから、9,000万〜1億500万ポンドの範囲に引き下げました。
配当停止の目的は、売上の鈍化に備えて手元資金を確保し、負債を削減することにあります。この動きは、セインズベリー(Sainsbury's)やフォクストンズ(Foxtons)など他の英国小売業者も、地政学的状況が消費者心理を冷え込ませ、営業コストを上昇させていると警告している中で行われました。WHスミスが構成銘柄となっているFTSE 250指数は0.75%下落しました。
今回の業績下方修正により、同株は2022年以来最悪の下落を記録する見通しで、世界的な旅行需要を混乱させる地政学的ショックに対する脆弱性が浮き彫りとなりました。投資家は、次回の取引報告で旅客数や個人消費動向の更新に注目することになります。
この記事は情報提供のみを目的としており、投資勧誘を構成するものではありません。