重要ポイント
- WeRideは北京モーターショーで新しいWRD3.0自動運転ソリューションを発表しました。
- このL2+システムは、広州汽車集団(GAC)と奇瑞汽車(Chery)の次世代車両に採用されました。
- 中国の大手自動車メーカー2社による計30車種近くに、同技術が搭載される予定です。
重要ポイント

中国の自動運転スタートアップであるWeRide(ウィーライド)は、広州汽車集団(02238.HK)および奇瑞汽車(09973.HK)と最新のインテリジェント・ドライビング・システムの供給契約を締結し、商業展開を加速させています。北京モーターショーで発表されたこの契約により、WeRideの新技術は両メーカーの今後発売される計30車種近くに搭載されることになります。
同社が発表した「WRD3.0」ソリューションは、いわゆる「L2+」システムであり、純粋なビジョン(カメラ)ベースのアーキテクチャを採用しています。この手法は、LiDAR(ライダー)のような高価なセンサーを使用しないため、量産車への採用コストを抑えられる可能性があります。L2+システムは、高速道路での自動車線変更やナビゲーション走行などの高度な運転支援機能を提供しますが、依然としてドライバーの注意義務を必要とします。
WeRideにとって、広州汽車や奇瑞汽車のような大手メーカーの約30モデルに採用されたことは、研究開発から大規模な商業化への重要な一歩となります。中国の自動運転分野は競争が非常に激しく、Huawei(ファーウェイ)や百度(バイドゥ)のApollo(アポロ)といったテック企業が、小鵬汽車(XPeng)のような自動車メーカーの内製ソリューションと提携枠を争っています。今回の大量受注は、WeRideのカメラ主導のアプローチが、実行可能で拡張性の高いソリューションとして勢いを増していることを示唆しています。
これらの提携は、車両の技術高度化を競う広州汽車と奇瑞汽車にとっても極めて重要です。先進運転支援システム(ADAS)の採用は中国自動車市場における主要な戦場となっており、WeRideのWRD3.0のような成熟したソリューションを統合することで、製品ロードマップの加速が可能になります。この動きにより、同様の自動運転機能に多額の投資を行ってきた競合他社との直接対決がさらに鮮明になります。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資勧誘を目的としたものではありません。