主なポイント:
- ウェドブッシュはCerebrasに対して「アウトパフォーム」評価と目標株価270ドルを維持。
- OpenAIおよびAmazonとの既存契約を踏まえ、需要リスクは「ほぼゼロ」。
- 経営陣の目標達成度が注目すべき主要な変数。
主なポイント:

ウェドブッシュは、Cerebras Systemsが6月23日に上場企業として初の四半期決算を発表するのを前に、「アウトパフォーム」評価と目標株価270ドルを維持した。
「OpenAIおよびアマゾンとの既存契約を考慮すれば、需要リスクはほぼゼロであり、決算内容は経営陣が自社目標をどの程度達成しているかを反映するものになるだろう」とウェドブッシュのアナリストは指摘した。
目標株価270ドルは、Cerebrasの前回終値224.43ドルから約20%の上昇余地を示唆する。TSMCからのウェハー供給増加により、Cerebrasは予想を上回る業績を達成し、システム販売の上振れを捉える可能性があるとアナリストは述べている。次期WSE-4チップの投入はマージンと収益を押し上げると見込まれるが、現時点の予想には時期による恩恵は織り込まれていない。
今回のレポートは、Cerebrasが株式公開後初の四半期決算を報告する準備を進める中で発表された。同社の決算は、急成長する人工知能ハードウェア市場でエヌビディアと競合するAIチップメーカーにとって重要な試金石となる。好調な決算は、Cerebrasがエヌビディアの支配的なポジションを超えてAIチップ市場で有意義なシェアを獲得できるというテーゼを裏付けるものとなる。
Cerebrasの株価はIPO後の高値から約23%下落している。これは、投資家が同社のバリュエーションと、ウェハースケールチップの生産拡大に内在する実行リスクを比較考量しているためだ。同社は製造をTSMCに依存しており、ファウンドリーの生産能力が需要を満たす上での重要な変数となっている。アナリストは、TSMCからの追加ウェハー配分が直接的にシステム収益の増加につながる可能性があると指摘した。
ウェドブッシュの見解は、同業他社の中でも強気派の一角に位置する。アナリストらは、OpenAIおよびアマゾンとの提携を構造的な需要アンカーと見なし、新規上場企業の初の決算発表に通常伴う下振れリスクを低減していると分析する。Cerebrasのウェハースケールアーキテクチャは、エヌビディアのGPUベースシステムと比較して、AIトレーニングおよび推論において差別化されたアプローチを提供し、特定のワークロードで優位性を発揮する可能性がある。
株主にとって、Q1決算はCerebrasが提携パイプラインを財務実績に転換し、プレミアムバリュエーションを正当化できるかどうかを示すものとなる。決算発表後の次の注目イベントはWSE-4の立ち上げ時期であり、これが次の収益成長とマージン拡大の原動力となる可能性がある。
※本記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではありません。