ウォール街、2026年までに円が160円を超える水準に弱まると予測
ウォール街のストラテジストの間で、日本円の構造的な弱さが持続し、2026年まで対米ドルでの下落が続くとの見方が強まっています。日本銀行(BOJ)が最近利上げを行ったにもかかわらず、円は勢いを増すことができず、1ドル156円前後で推移しています。主要金融機関は現在、円が160円台を突破すると予測しており、JPモルガン・チェースは2026年末までに164円を目標とする最も悲観的な見方を示しています。BNPパリバは同時期に160円を予想し、ふくおかフィナンシャルグループは165円への下落を予測しています。
9.4兆円の資本流出が円安圧力を強める
日本からの継続的な資本流出が、円を弱める主要な要因となっています。日本の個人投資家による投資信託を通じた海外株式の純購入額は、9.4兆円(600億ドル)に達し、過去10年間で最高水準に近く、家計が海外資産を恒久的に好む傾向を示しています。この傾向は、日本企業による海外M&Aの取引量が複数年ぶりの高水準に達している企業活動によっても悪化しており、円に対する継続的な売り圧力を生み出しています。この状況は、「キャリー取引」、すなわち投資家が低金利の円を借りて高金利通貨に投資する動きを再燃させました。商品先物取引委員会(CFTC)のデータによると、12月9日終了週時点で、レバレッジファンドは2024年7月以来で最も大きな円売りポジションを保有していました。
日本銀行の慎重な政策は逆風に対処できず
日本銀行の慎重な金融政策は、円の減価傾向を反転させるには不十分であると見られています。中央銀行の段階的なアプローチは、日本の実質金利が依然として大幅なマイナス圏にあり、資本を呼び込むことができていないことを意味します。翌日物金利スワップ(OIS)は、市場が日本銀行の次期利上げが完全に織り込まれるのは来年9月まで待たなければならないと予想していることを示唆しています。円が以前介入を引き起こした水準に近づくにつれて、日本当局は投機的な通貨の動きに対する口頭での警告を強化していますが、アナリストはそうした行動が成功する可能性は低いと考えています。日本銀行が米国との広範な金利差を解消するためにより積極的な政策転換を行わない限り、市場介入が円の長期的な下落軌道を変更することはないと予想されます。