Key Takeaways:
- バンク・オブ・アメリカ(BofA)はアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)の「買い」評価を再確認し、1.7兆ドル規模のAIデータセンター市場を見据えて目標株価を500ドルに引き上げました。
- 大和証券は、株価が60日間で150%上昇したことや実績PERが154倍に達していることを理由に、AMDの格付けを「アウトパフォーム」に引き下げました。
- この評価の割れは、5月12日の終値が448.29ドルとなり、年初来で109%上昇した後に発生しました。
Key Takeaways:

(P1) 5月13日、ウォール街はアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(NASDAQ: AMD)に対して相反する評価を下しました。バンク・オブ・アメリカ(BofA)が目標株価を500ドルに引き上げた一方で、大和証券は急激な株価上昇後のバリュエーションへの懸念から格付けを引き下げました。
(P2) 247wallst.comのデビッド・モーデル氏は、「意見の相違は、AMD株の最終的な目的地ではなく、そこに至るまでの経路とタイミングに集中している」と述べ、ファンダメンタルズとバリュエーションの間の緊張関係を要約しました。
(P3)
(P4) 分析師によるこれらの対照的な動きは、AMDの株価が年初来で109%上昇した後の、投資家にとっての核心的な議論を浮き彫りにしています。AMDの強力なAI成長ストーリーは、大和証券が割高であると指摘した、実績PER 154倍というバリュエーションに直面しています。
バンク・オブ・アメリカのアナリスト、ヴィヴェック・アリヤ氏は「買い」評価を再確認しました。同氏は、2030年までにAIデータセンターの最大市場規模(TAM)が1.7兆ドルに達するという同行全体の上方修正に基づき、500ドルの新しい目標株価を設定しました。同行は、AMDがEPYCサーバー用プロセッサやMIファミリーのAIアクセラレータによって市場シェアを獲得し続けると見ています。
この強気な判断は、5月5日に発表されたAMDの好調な第1四半期決算を受けたものです。同社は売上高が前年同期比38%増の102.53億ドル、データセンター部門が57%増の57.75億ドルを記録しました。この業績を受け、みずほ証券のアナリスト、ヴィジャイ・ラケシュ氏も前日の5月12日、エージェンティックAIの需要を理由に目標株価を515ドルに引き上げていました。
一方で、大和証券による「買い」から「アウトパフォーム」への格下げは、急激な株価上昇を直接的な理由としています。同社は、AMD株が過去60日間で150%上昇したことを指摘しました。大和証券も目標株価を従来の250ドルから500ドルへ引き上げたものの、格付けの変更は慎重な姿勢を促すものです。
株価は5月12日に448.29ドルで引け、52週高値の469.22ドルに迫りました。大和証券の動きは、前年比253%増のフリーキャッシュフローに支えられた長期的な見通しは明るいものの、さらなる上昇の前に調整期間が必要になる可能性を示唆しています。これは、バリュエーションに基づく格下げなしに目標株価が引き上げられている競合のエヌビディア(NASDAQ: NVDA)周辺のセンチメントとは対照的です。
分析師の間で評価が分かれていることは、AMD株主にとって潜在的なボラティリティの期間を予感させます。MI450シリーズアクセラレータなどの製品に支えられた長期的なAIナラティブは損なわれていませんが、高いバリュエーションが短期的リターンを抑える可能性があります。投資家は、現在の約7,480億ドルに達する時価総額を、同社のファンダメンタルズの成長が正当化できるかどうかに注目しています。
この記事は情報提供のみを目的としており、投資勧誘を意図したものではありません。