主なポイント:
- USD/JPYは木曜日に160.52まで急騰、2024年7月以来の最高水準
- 日本の5月PPIは前年同月比6.3%上昇、コンセンサス予想の5.6%を上回る
- BOJは6月15〜16日に会合、市場は0.25%の利上げで政策金利1.0%となる確率を65%と織り込む
主なポイント:

USD/JPYは木曜日に160.52まで上昇し、2024年7月以来の高値を記録した。日本の生産者物価インフレが3年ぶりの速いペースに加速し、日銀の金融引き締め期待が強まった。
「PPIデータは、コスト圧力が経済全体に広がっていることを確認しており、来週の会合での利上げの根拠を強固にしている」と、JPモルガン・セキュリティーズ東京のチーフ日本ストラテジスト、佐々木融氏は述べた。
日銀のデータによると、日本の生産者物価指数(PPI)は5月に前年同月比6.3%上昇し、コンセンサス予想の5.6%を上回り、4月の5.3%上昇から加速した。月次ベースではPPIは0.9%上昇し、予想の0.5%のほぼ2倍となり、4月の0.5%から拡大した。この急伸はエネルギーおよび原材料輸入コストの上昇が要因で、中東の地政学的緊張が続くなか、日本の資源依存型経済にとって燃料価格が押し上げられた。
円安の持続は、エネルギーのほか、食料、産業用投入財の輸入コストを押し上げ、インフレ圧力を強めている。円は過去12カ月で対ドルで11%以上下落しており、世界的な商品価格の落ち着きにもかかわらず、日本の輸入コストを上昇させている。BOJは6月15〜16日に会合を予定しており、無担保コール翌日物スワップの価格設定によると、市場は0.25ポイントの利上げで政策金利が1.0%となる確率を約65%と見込んでいる。植田和男総裁は、エネルギーコストの上昇を重要なインフレリスクとして指摘しているが、政府による燃料・電気料金への補助金により、消費者物価の上昇は比較的抑えられている。
ドル高全般も円の逆風となっている。DXY指数は木曜日に105.50近辺で推移し、米国の雇用統計が予想を上回ったことから、FRBが高金利を維持するとの見方に支えられている。米10年債利回りは4.38%と、セッションで4ベーシスポイント上昇し、円に対するキャリー取引の流れを促進する金利差を拡大させた。日本の10年国債利回りは1.12%に上昇し、2011年以来の高水準となった。トレーダーはBOJの正常化を織り込んでいる。
トレーダーは次のレジスタンスとして161.00水準を注視しており、これを突破すれば、2024年7月に付けたサイクル高値161.95への道が開かれる。下値では、20日移動平均線である159.50がサポートとなっている。日本当局は口先介入の警告を維持しており、加藤勝信財務大臣は水曜日、政府は「高い緊迫感」を持って為替動向を監視していると改めて述べた。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではない。