- 3月のISM非製造業支払価格指数は7.7ポイント急上昇して70.7となり、2022年10月以来の高水準を記録しました。
- 総合サービス指数は予想外に54へ低下し、雇用指数は45.2に落ち込みました。
- 強いインフレデータによりFRBの早期利下げの可能性が低下し、株式・債券市場に圧力がかかっています。
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米サービス部門のインフレは3月に予想外に17年ぶりの高水準へと急騰しました。米供給管理協会(ISM)の支払価格指数は7.7ポイント上昇して70.7となり、ディスインフレのシナリオに疑問を投げかけ、連邦準備制度理事会(FRB)の今後の金融政策の道のりを複雑にしています。
「これはインフレ面で大きなサプライズであり、FRBはタカ派的な姿勢を維持することになるだろう」と、フィクティシャス・ファームのチーフエコノミスト、ジョン・スミス氏は述べています。「短期的な利下げの窓は閉じつつある。」
支払価格構成指数の急上昇(過去約14年間で最大)は、総合サービス指数の54への低下や雇用指数の45.2への収縮とは対照的でした。この乖離は、他の活動指標が軟化しているにもかかわらず、価格圧力が頑強に高止まりしている複雑な経済状況を浮き彫りにしています。
トレーダーがFRBによる即時の利下げ期待を後退させるため、このデータはリスク資産の売りを誘発する可能性があります。先週時点で60%を超えていた6月の利下げに関する市場の織り込み確率は現在疑問視されており、次回のFOMC会議を前に米ドルが強含み、株式および債券市場のボラティリティが高まる可能性があります。
3月のISM報告は、FRBの2%のインフレ目標への道のりが依然として平坦ではないことを痛感させるものでした。支払価格指数の前月比7.7ポイントの上昇は2012年以来最大であり、サービスプロバイダーが依然として大きなコスト圧力に直面し、それを価格に転嫁していることを示しています。このデータポイントは、予想を上回る最近の一連のインフレ指標に続くもので、ディスインフレの「ラストマイル」が最も困難である可能性を示唆しています。
総合サービスPMIは2月の55.1から54に低下したものの、依然として拡大圏に留まっています。しかし、成長と収縮の境界線である50を大幅に下回る45.2に急落した雇用指数は、労働市場の冷え込みを指し示しています。粘着性のあるインフレと雇用の鈍化というこの組み合わせは、中央銀行にとって難しい舵取りを迫るスタグフレーション的なシグナルとなっています。
FRBは2023年7月以来、政策金利を20年以上で最高水準となる5.25%〜5.50%の範囲に据え置いています。当局者は今年中の利下げ開始の意向を示唆してきましたが、そのタイミングはデータ次第であることを強調してきました。今回の最新のインフレ報告は、連邦公開市場委員会(FOMC)のよりハト派的なメンバーにとって、躊躇する要因となることはほぼ間違いありません。
投資家が金融政策への期待を再調整するため、市場の反応は速く、債券利回りは上昇し、株式は下落する可能性が高いでしょう。また、金利がより長く高止まりするとの見通しから、米ドルも上昇する勢いです。焦点は、今後発表される消費者物価指数(CPI)レポートと次回のFRB会議に移り、政策立案者は根強いインフレと労働市場の潜在的な弱体化という相反するシグナルを天秤にかけることになります。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではありません。