要点:
- 米政府の週間在庫統計の発表を前に、Nymex天然ガス先物は1.1%上昇し、2.638ドル/mmBtuとなりました。
- ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)がまとめたアナリスト予測では、国内の天然ガス在庫が510億立方フィート(Bcf)増加すると見込まれています。
- この規模の積み増しとなれば3週連続の増加となり、在庫の余剰幅は5年平均を1000億立方フィート上回ることになります。
要点:

米天然ガス先物は早朝の取引で、在庫注入のペースを示す重要な在庫統計を市場が待つ中、1.1%上昇し2.638ドル/100万英国熱量単位(mmBtu)となりました。
当面の焦点は、東部時間午前10時30分に発表予定の米エネルギー情報局(EIA)の週間在庫統計です。ウォール・ストリート・ジャーナルが実施したアナリスト調査では、先週の在庫は510億立方フィート(Bcf)増加すると予測されており、これが実現すれば3週連続の在庫積み増しとなります。
この規模の増加となれば、現在の在庫余剰幅は870億立方フィートから、5年平均を1000億立方フィート上回るより実質的な水準へと拡大することになり、季節的な需要が鈍い中で供給が依然として潤沢な市場環境を反映しています。現在、全米の天候は暖房需要を押し上げるには暖かすぎますが、大規模な冷房需要が発生するほどにはまだ暑くなっていません。
今回の在庫積み増しは、世界のガス市場が供給側の問題に対して引き続き敏感な中で行われています。英国では、ナショナル・ガス(National Gas)が夏季の供給は十分であるとしつつも、英国大陸棚の生産量が6%減少して131億立方メートル(bcm)になると予測されており、輸入依存度が高まっていると報告しました。英国は298億bcmの夏季需要を満たすために液化天然ガス(LNG)の輸入が65%増加すると見込んでおり、世界のガス流動の相互接続性が高まっていることが浮き彫りになっています。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資勧誘を目的としたものではありません。