要点:
- 米国の3月消費者物価指数(CPI)は、ガソリン価格の急騰を主な要因として、2022年6月以来最大の上昇幅となる前月比1%増となる見通しです。
- インフレ率の高止まりは連邦準備制度(FRB)による利下げ開始の期待を後退させ、市場は金融緩和の時期を先送りすることになるでしょう。
- ハイテク株や債券などの金利敏感資産は大きな下落圧力にさらされる一方、高金利が長期化するとの見方から米ドルは強含む可能性があります。
要点:

ガソリン価格の急騰により、3月の米インフレ率は月次ベースで約2年ぶりの高水準に達したと予想されています。この動向は、連邦準備制度(FRB)の利下げへの道を複雑にし、2024年の金融緩和に対する市場の見通しに課題を突きつけています。
「前月比1%のCPIという数字は、ディスインフレ(インフレ鈍化)のシナリオにとって大きな挫折となるだろう」と、大手投資銀行のチーフエコノミストは述べています。「下半期前の利下げの可能性は事実上閉ざされ、FRBに対する市場の期待は大幅な修正を余儀なくされることになるでしょう。」
今週発表予定の消費者物価指数(CPI)について、エコノミストらは前月比1%の上昇と、2022年半ば以来の大幅な伸びを予測しています。この加速の主な要因はガソリン価格で、今月中に1ガロンあたり約1ドル上昇しました。インフレ指標が予想を上回れば、米国債の売りを誘発して利回りを押し上げ、ハイテクや不動産といった金利敏感セクターを中心に株式市場の重荷となる可能性が高いです。
この報告は、2023年7月以来、政策金利(フェデラルファンド金利)を23年ぶりの高水準である5.25%〜5.50%に据え置いているFRBにとって極めて重要です。インフレ率が予想外に強含めば、引き締め的な政策をより長く維持する根拠が強まり、市場が織り込む最初の利下げ時期は後退し、年内の合計利下げ回数の予測も減少するでしょう。これは結果として、他の主要通貨に対する米ドルのさらなる独歩高を招く可能性があります。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資勧誘を目的としたものではありません。