Key Takeaways:
- 3月の米非農業部門雇用者数は29万5000人増となり、市場予想の21万人増を上回りました。
- 力強い雇用統計を受け、豪ドル/米ドルは当日の高値から0.5%下落しました。
- トレーダーは現在、FRBによる早期利下げの可能性が低くなったと織り込んでいます。
Key Takeaways:

予想外に強い内容となった3月の米雇用統計を受けて豪ドルは直近の上昇幅を打ち消す展開となり、FRB(米連邦準備制度理事会)の政策期待を市場が急遽修正したことから、当日高値から0.5%下落しました。
Edgenのチーフ米国エコノミスト、ジェームス・オカフォー氏はリポートの中で、「今回の結果は市場予想を大幅に上回るものであり、米国経済が減速しているというシナリオに疑問を投げかけるものです。FRBはタカ派的な姿勢を維持する大義名分を得たことになり、利下げ開始の期待は第3四半期以降にずれ込む可能性が高いでしょう」と述べています。
米労働省が金曜日に発表した統計によると、3月の非農業部門雇用者数は29万5000人増となり、市場予想の21万人増および前月の修正値27万5000人増を大きく上回りました。失業率は3.8%で横ばいとなり、平均時給は前月比0.3%上昇しました。これを受けて、一時0.6620ドルの高値を付けていた豪ドル/米ドルは、0.6587ドルまで急落しました。
堅調なデータは世界の通貨市場の見通しを複雑にしており、米国経済の回復力というテーマを裏付けています。FRBにとって、労働市場の持続的な強さは利下げにかじを切る緊急性を低下させます。CMEのフェドウォッチ(FedWatch)によると、統計発表前に60%を超えていた6月の利下げ確率は、現在40%を下回っています。この変化により、米ドルは豪ドルを含む主要通貨に対して強含んでおり、豪ドルは世界の投資家のリスクセンチメントにも敏感に反応しています。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資勧誘を目的としたものではありません。