金利の緩和と在庫の増加が買い手を市場に呼び戻し、中古住宅販売は12月以来の高水準に達した。
金利の緩和と在庫の増加が買い手を市場に呼び戻し、中古住宅販売は12月以来の高水準に達した。

金利の緩和と在庫の増加が買い手を市場に呼び戻し、中古住宅販売は12月以来の高水準に達した。
全米不動産協会(NAR)が25日に発表したところによると、5月の米国中古住宅販売件数は前月比3.2%増加し、2026年に入って最大の月間上昇となった。季節調整済み年率換算で428万戸となり、ブルームバーグのエコノミスト調査におけるコンセンサス予想の415万戸を上回った。
NARのローレンス・ユン首席エコノミストは「金利がやや低下し、市場に出回る物件が増えたことで、過去1年間続いていた膠着状態がようやく崩れ始めている。様子見していた買い手が再び動き出している」と述べた。
5月の住宅在庫は136万戸に増加し、前年同月比で8.2%上昇。現在の販売ペースで3.8カ月分の供給量に相当する。中古住宅価格の中央値は前年同月比4.1%上昇の41万9300ドルとなり、供給が改善する一方で根強い購入力の課題を反映している。
住宅ローン金利は2026年の高値から緩和しており、フレディマックのデータによると、30年固定金利の平均は4月のピーク7.12%から5月下旬には6.72%に低下した。この低下は住宅購入需要、特にLGIホームズなどの建設業者が活発な活動を報告しているエントリーレベルのセグメントで追い風となった。LGIホームズは今月初め、5月の成約件数が19.7%増の498戸となり、株価が7.3%上昇したと発表している。
住宅市場の春季販売シーズンは、低調なスタートを切った後、回復の兆しを見せている。在庫水準が高い市場—テキサス州オースティンでは取引が前年比20%増加—での販売は全国平均を上回っており、需要の弱さではなく供給の制約が主な足かせであったことを示唆している。
その影響は住宅市場にとどまらない。住宅資産は家計純資産の約3分の1を占めるため、住宅市場の強化は消費者信頼感と支出を支える。また、住宅セクターの底堅さが経済の回復力を示すことから、連邦準備制度理事会(FRB)が積極的な利下げに踏み切る圧力も軽減される可能性がある。金利先物市場は現在、FRBが9月の会合で0.25ポイントの利下げを実施する確率を58%と織り込んでおり、1カ月前の72%から低下している。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではない。