重要なポイント
- 米ドル指数(DXY)は、経済減速の兆候を受けて6週間ぶりの低水準に下落しました。
- ユーロ/ドルは、ドル安の広がりを背景に、3月初旬以来初めて1.09の大台を突破しました。
- この動きは連邦準備制度理事会(FRB)の金り見通しに圧力をかけており、市場は現在、夏季の利下げ確率の上昇を織り込んでいます。
重要なポイント

米ドルは月曜日、6週間ぶりの低水準を更新し、米経済の減速懸念を背景にドル指数(DXY)は0.8%下落して103.20となりました。この動きを受けてユーロが急騰し、ユーロ/ドルは1.2%上昇して1.0900の節目を突破しました。
「ドル安は、先週発表された予想を下回る小売売上高を受けた直接的な反応であり、FRBの次のステップが利下げになるとの市場の疑念を裏付けるものとなりました」と、グローバル・マクロ・インベスターズのチーフFXストラテジスト、ジェーン・ドウ氏は述べています。「ドルにとっての『最小抵抗経路』は現在、下方向に向かっています」
ドル安は全面的な展開となり、G10通貨すべてに対して下落しました。投資家が国債へ資金をシフトさせたことで、米10年債利回りは5ベーシスポイント(bps)低下し4.35%となりました。コモディティ市場では、ドル安が追い風となり、金先物は0.9%上昇し1オンスあたり2,350ドルとなりました。
ドルの持続的な下落が続けば、金融環境の緩和や株価の支援材料となり得ますが、一方でFRBにとってはインフレ見通しを複雑にする要因にもなります。市場の注目は、5月の次回会合におけるFRBの判断材料として極めて重要となる、今週金曜日の米消費者物価指数(CPI)発表に集まっています。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資勧誘を意図するものではありません。