米司法省の最新の提出書類は、開発者の責任に対する強硬な姿勢を示しており、暗号資産のプライバシープロトコルに重大な影響を及ぼす可能性があります。
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米司法省の最新の提出書類は、開発者の責任に対する強硬な姿勢を示しており、暗号資産のプライバシープロトコルに重大な影響を及ぼす可能性があります。

米司法省は4月8日、Tornado Cashの開発者であるローマン・ストーム氏による刑事事件の却下申し立てを退けました。これは暗号資産セクターにおける開発者の責任を問う重要な法的試金石となります。
司法省は連邦判事キャサリン・ポルク・ファイラ氏への書簡の中で、ストーム氏の弁護側が引用した最高裁判所の著作権判決は、マネーロンダリングの共謀や制裁違反を含む、同氏が直面している刑事告発とは無関係であると断じました。
ストーム氏の弁護側は、同氏が単にオープンソースコードを作成・公開したに過ぎず、その立場は最近の最高裁の著作権判決におけるソフトウェア開発者の責任と同等であると主張しました。これに対し司法省は、ストーム氏とその共同創設者たちがTornado Cashを営利目的のビジネスとして運営していたと反論し、北朝鮮のラザルス・グループ(Lazarus Group)を含む不法な主体による利用に対して責任があると主張しています。政府は、同サービスが10億ドルを超える不正収益の洗浄に関与したと断定しています。
この事件で有罪判決が出れば、分散型プロトコルの開発者は、そのコードがどのように使用されるかについて法的責任を負うという広範な先例が確立される可能性があります。これはデジタル資産分野におけるプライバシー保護技術の革新を阻害し、DeFiセクター全体の規制リスクを高める可能性があります。この結果は、MoneroやZcashといった他のプライバシー重視のプロジェクトからも注視されています。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではありません。