主なポイント
- 米10年債利回りは6.7ベーシスポイント(bps)低下して4.6%を下回り、16カ月ぶりの高水準から反落しました。
- このニュースを受けて株式市場は反発し、S&P500種株価指数は0.3%上昇、ハイテク株中心のナスダック総合指数は0.5%上昇しました。
- 原油価格も落ち着きを見せ、北海ブレント原油が2.2%下落したことで、最近のインフレ懸念が一部和らぎました。
主なポイント

水曜日の米国株式市場は、国債利回りが数年ぶりの高水準から低下したことで株価に一服感が広がり、上昇しました。S&P500種株価指数は3営業日続落した後、0.3%上昇しました。この動きは、指標となる10年債利回りが6.7bps急低下し、4.6%を下回る水準で推移したことがきっかけとなりました。
IndiaBonds.comの共同創設者であるヴィシャール・ゴエンカ氏は、「米10年債利回りは2月末の低点3.95%から今朝の4.62%まで激しく動きました。米国の金利は世界の金利のベンチマークを決定し、外国為替市場にも大きな影響を与えます」と述べています。
利回り曲線全体や他の資産クラスでも緩和が見られました。30年債利回りは2007年以来の高水準に達した後、5.174%まで低下し、2年債利回りは5.5bps以上低下して4.06%を下回りました。インフレ懸念の緩和はエネルギー市場にも反映され、北海ブレント原油は2.2%下落し1バレル108.80ドルとなりました。ハイテク株中心のナスダック総合指数は0.5%上昇して上げを主導した一方、ダウ工業株30種平均は0.1%下落しました。
最近の利回り急騰は、米国とイランの間の地政学的緊張や原油供給の混乱による根強いインフレが、米連邦準備制度理事会(FRB)に高金利をより長く維持させることへの懸念が背景にありました。今回の利回り反転は、インド・ルピーなどの通貨が過去最安値を更新していたリスク資産や新興国市場に一息つく余地を与えています。投資家は現在、市場の次の方向性を測るために、最新の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨や半導体メーカー、エヌビディア(Nvidia)の決算発表を待っています。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資勧誘を目的としたものではありません。