主なポイント:
- UBSは中国IDC需要が転換点にあり、2026年下半期から加速すると見込む
- 2027年の純利用IT負荷予測を25%引き上げ、5.8ギガワットに
- トップ銘柄に選定されたGDSホールディングスとVNETグループは、いずれも過去平均を下回る水準で取引中
主なポイント:

UBSは、中国のインターネットデータセンター(IDC)業界が需要の転換点にあるとの見方を示し、GDSホールディングスとVNETグループをトップ銘柄に選定した。
「中国は高度に統合された全国規模の電力網と通信ネットワークを有しており、AI主導の需要を支える好位置にある」とUBSはリサーチレポートで述べた。
同社は2026年から2028年までの純追加利用IT負荷の予想をそれぞれ4%、25%、22%引き上げ、4.0ギガワット、5.8ギガワット、6.7ギガワットとした。総利用IT負荷は2028年までに31ギガワットに達し、年間平均成長率(CAGR)は25%超を見込む。
主要クラウドサービスプロバイダーにおける受注残は2027年下半期にまで延びており、旺盛なトークン需要と国内半導体生産の増加が後押ししている。UBSは、AIの直接的な恩恵を受ける企業は過去平均や同業他社を下回る水準で取引されており、「非常に魅力的な初期サイクルの投資機会」を提供していると述べた。
UBSによれば、今回の引き上げは、中国のデータセンターセクターが受注執行とコンピューティング供給に対する市場の弱気な信頼感によりバリュエーション・ディスカウントに直面している中で行われた。需要シグナルの改善やハイエンドコンピューティング供給制約の緩和可能性にもかかわらず、成長率の高いIDC事業者は低いバリュエーションを割り当てられている。
UBSのデータによれば、IDC稼働率の上昇トレンドは底堅く推移している。供給と需要の可視性が向上したことで、中国の高度に統合された電力網と通信ネットワークは、AIインフラを支える構造的優位性を持つと同社は指摘する。
今回の見解は、中国のAIインフラ整備が持続的な成長局面に入っているという機関投資家の確信を示すものだ。投資家は今後数四半期におけるGDSとVNETからの受注発表を、需要の仮説を検証する試金石として注視することになる。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではない。