主なポイント
- UBSは、テンセントの第1四半期の調整後利益が前年同期比12%増の692億人民元になると予測し、「買い」のレーティングを維持しました。
- 同行は、4月中旬に予定されているテンセントの「混元(Hunyuan)3.0」大規模言語モデルのローンチを、市場の主要な注目点として挙げています。
- テンセントは、2026年度までに新しいAI製品に最低180億人民元を投資することを確約しています。
主なポイント

UBSは、テンセント・ホールディングス(騰訊控股)の第1四半期の調整後利益が、各事業セグメントの着実な成長と人工知能(AI)への戦略的な取り組みに支えられ、前年同期比12%増の692億人民元になると予測しています。同行は同社株の目標株価を780香港ドルとし、レーティングを「買い」に据え置きました。
UBSのレポートによると、四半期売上高は11%増となる見通しです。同行のアナリストは、テンセントの国内ゲーム収入が13%増、国際ゲームが16%増、広告収入が18%増になると予想しています。フィンテックおよび企業向けサービス部門は10%の拡大が見込まれています。
市場の注目は、テンセントのAI戦略、特に4月中旬に予定されている大規模言語モデル「混元(Hunyuan)3.0」のローンチにますます集まっています。これにより、テンセントは「文心一言(Ernie Bot)」を持つ百度(バイドゥ)や、「通義千問(Qwen)」を開発したアリババなど、他の中国IT大手と直接競合することになります。経営陣は、2026年度までに新しいAI製品に少なくとも180億人民元を投資することを確約しました。
UBSは、これらの多額のAI投資による利益圧迫に対する市場の懸念は、過大評価されている可能性があると指摘しています。この投資は長期的な成長にとって極めて重要であると見なされており、テンセントが急成長するAI市場でシェアを獲得するための布石となります。同行の780香港ドルという目標株価は、現在の株価水準から大幅な上昇余地があることを示唆しており、市場が同社のAIイニシアチブによる潜在能力を十分に織り込んでいない可能性を示しています。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資勧誘を目的としたものではありません。