ユービーアイソフト・エンターテインメントSAの共同創業者クロード・ギルモ氏(69歳)は6月19日、自身の操縦するセスナ421がフランス・ラ・ボール付近で墜落し死去した。同事故では計2名が死亡。パリ上場の同社に対するギルモ家の支配株主としての地位に、今後は継承を巡る不確実性が生じる。
ユービーアイソフト・エンターテインメントSAの共同創業者クロード・ギルモ氏(69歳)は6月19日、自身の操縦するセスナ421がフランス・ラ・ボール付近で墜落し死去した。同事故では計2名が死亡。パリ上場の同社に対するギルモ家の支配株主としての地位に、今後は継承を巡る不確実性が生じる。

フランスの消防・救助当局によると、フランスのビデオゲーム大手ユービーアイソフト・エンターテインメントSAの共同創業者であるクロード・ギルモ氏(69歳)は6月19日、自身が操縦するセスナ421双発機が西部ラ・ボール飛行場近くの野原に墜落し死亡した。同機の運航者も死亡し、死者は計2名となった。
「同機は着陸進入中、目撃者によれば旋回した後に墜落した」と、ラ・ボール=エスクブラック市長のフランク・ルーヴリエ氏が声明で述べたと、フランスメディアICIが報じた。機体は衝突時に炎上し、サッカー場数面分の植生に引火、消防隊員60名が出動して消火活動にあたった。
ギルモ氏は1986年、4人の兄弟(イヴ、ミシェル、クリスチャン、ジェラール)とともにユービーアイソフトを共同創業し、『アサシン クリード』『ファー・クライ』『トム・クランシーズ レインボーシックス』などのフランチャイズを擁する世界有数のビデオゲームパブリッシャーに育て上げた。死去時、同氏はユービーアイソフト創業に先立つギルモ家のコンピューター周辺機器・ゲームアクセサリー事業であるギルモ・コーポレーションの会長兼CEOも務めていた。
ギルモ家は創業以来、ユービーアイソフトの株主支配権を維持し、少なくとも1回の敵対的買収の試みを退け、売上減少を受けた最近の事業再編を乗り越えてきた。同社は2026年6月、この再編の一環として2つのスタジオを閉鎖し、最大380名の人員を削減した。クロード・ギルモ氏の死は、ギルモ家の後継計画と、時価総額約25億ユーロのパリ上場企業に対する支配力を維持する能力に新たな不確実性をもたらす。
ユービーアイソフト株は取引再開後に圧力を受ける可能性が高い。投資家はリーダーシップの空白と、買収観測の高まりの可能性を評価することになる。ギルモ家による同社の支配は買収シナリオを制限する主要な構造的要因であり、今回の死去によりその構図が変わる可能性がある。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではない。