主要なポイント:
- 投資ファンド評価に関する一回限りの会計費用により、純利益は前年同期比70.4%減の4,904万人民元となり、市場予想を下回りました。
- 一回限りの項目を除いた調整後純利益は、前年同期比17.7%増の1億2,000万人民元となり、アナリスト予想を上回りました。
- 経営陣は、年初来で30億人民元を超える新規受注を記録した強い需要を背景に、2026年通期の新規受注成長率目標21%を据え置きました。
主要なポイント:

杭州泰格医薬科技(3347.HK)の株価は、第1四半期の純利益が70.4%急減したとの発表を受けて7%以上下落しました。しかしアナリストらは、この減益が堅調な基礎的事業運営を覆い隠していると指摘しています。
UBSのリサーチレポートは、「一回限りの項目を除くと、株主に帰属する純利益は前年同期比17.7%増の1億2,000万人民元に達した」と述べ、同社株の「買い」評価を再確認しました。同銀行は、泰格医薬のH株の目標株価を56.7香港ドルから59.9香港ドルに引き上げました。
同臨床試験受託機関(CRO)の第1四半期の売上高は、前年同期比15.2%増の18億人民元となり、市場予想に一致しました。しかし、報告された純利益は4,904万人民元にまで落ち込みました。これは、同社が連結している投資ファンドに関連する1億9,500万人民元の公正価値評価損が重石となったためです。この会計上の費用計上により、非支配持分に帰属する利益が増加し、結果として株主に帰属する利益が減少しました。
株価の急落は、同社のコア事業に回復の兆しが見られるにもかかわらず、投資家が表面的な利益水準を重視していることを浮き彫りにしています。CLSAのアナリストは、受注の見通しが改善し、4月までの4ヶ月間の累計新規受注額が30億人民元を超えたことに注目しています。同証券会社は「アウトパフォーム」評価と56.1香港ドルの目標株価を維持し、経営陣が通期の新規受注成長率目標21%を据え置いたことに言及しました。
今回の結果は、バイオテク・サービス・セクターにとって困難な時期を経て、泰格医薬の基礎的事業が安定化しつつあることを示唆しています。投資家は、新規受注の勢いが持続的な利益成長に結びついているかを確認するため、8月に発表される上半期決算に注目することになります。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資勧誘を構成するものではありません。