主なポイント
- テンセントは「黒神話:悟空」の開発元であるゲームサイエンスへの出資比率を、従来の5%から24%に引き上げました。
- この取引は、ゲーム開発元の全持分19%を売却したヒーロー・エンターテインメントの撤退に伴うものです。
- ゲームサイエンスの創設者である馮驥(フェン・ジー)氏は、38.76%の株式を保有し、引き続き筆頭株主および実質的な支配者となります。
主なポイント

テンセント・ホールディングス(騰訊控股)は、他の主要株主の撤退に伴い、期待の大作「黒神話:悟空」の開発元であるゲームサイエンス(遊戯科学)への出資比率を24%に引き上げました。
4月30日付の企業登録書類で確認されたこの動きは、中国で最も有望なゲームスタジオの一つである同社とテンセントとの関係を深めるものです。同技術大手の子会社である広西騰訊創業投資は、従来の5%から保有比率を引き上げました。取引の財務条件は明らかにされていません。
今回の増資は、ヒーロー・エンターテインメント(英雄遊戯)の子会社である天津英雄金控科技が、保有していた19%の全株式を売却して撤退したことにより実現しました。テンセントの持ち分が増えたものの、ゲームサイエンスの創設者である馮驥(フェン・ジー)氏は38.76%の株式を保有し、引き続き同社の実質的な支配者となります。残りの株式は2つの従業員持株プラットフォームが保有しています。
この投資により、AAAタイトルとして知られる高予算・プレミアムゲーム市場におけるテンセントの地位が強化されます。「黒神話:悟空」は世界的な現象となっており、その成功は中国ゲーム業界にとって大きな前進と見なされています。ゲームサイエンスは2014年、馮氏と複数のテンセント時代の元同僚によって設立されました。
今回の投資拡大は、続編とされる「黒神話:鍾馗(Zhong Kui)」を制作中と報じられているゲームサイエンスに多額のリソースを提供することになります。テンセントにとっては、大ヒットフランチャイズからの利益配分をより多く確保し、創造的な品質で知られるスタジオとの関係を強化する狙いがあります。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資勧誘を意図するものではありません。