主なポイント: 6月25日、米国ハイテク株は急激な二分相場となり、半導体株が急騰する一方、メモリーコスト上昇を背景にメガキャップ消費者向けハイテク株が売られた。
主なポイント: 6月25日、米国ハイテク株は急激な二分相場となり、半導体株が急騰する一方、メモリーコスト上昇を背景にメガキャップ消費者向けハイテク株が売られた。

6月25日、米国ハイテク株は急激な二分相場となった。半導体株が急騰する一方、メモリーコスト上昇を背景にメガキャップ消費者向けハイテク株が売られた。
S&P500種株価指数はほぼ横ばい、ナスダック総合指数は0.46%下落。半導体株が急騰し、メガキャップハイテク株が売られるなか、メモリーチップサイクルを背景とした急激なセクター・ローテーションが発生した。
「強気派は、マイクロンの収益源が弱気派が懸念するよりも持続可能であることを決算が証明したと指摘するだろう」と、Vital Knowledgeのアナリストはリポートで指摘。少なくとも今後18カ月はメモリーの需給逼迫が続くとの見方を示した。
明暗は鮮明だった。バンエック・セミコンダクターETFは2.5%上昇。マイクロン・テクノロジーは15%急騰し、2024年5月26日以来の最大の一日上昇率を記録。同社は史上最高益の四半期を報告した。サンディスクは17.4%上昇、アプライド・マテリアルズは9.7%上昇した。一方、アップルは6.1%急落し、2025年4月以来の大幅下落となった。同社はメモリーコスト上昇を補うためiPadとMacの価格引き上げを余儀なくされた。マイクロソフトとアマゾン・ドット・コムはそれぞれ3%下落、メタ・プラットフォームズは2%下落した。
このローテーションは、市場の主役が移行する可能性を示唆している。AIインフラ投資がメモリーや半導体株への需要を押し上げる一方、消費者向けハードウェア企業の利益率を圧迫している。マイクロンは8月期の売上高見通しを約500億ドルと示し、市場コンセンサスの432億ドルを大きく上回った。また、高帯域幅メモリーチップは2026年を通じて完売状態にあると述べた。
メモリーブームが生む勝者と敗者
メモリーチップサイクルがハイテクセクターを二分している。マイクロンの第3四半期(3~5月)売上高は414億ドルと前年同期の93億ドルから急拡大、調整後希薄化1株利益は25.11ドル(前年同期1.91ドル)と好調で、メモリー価格の急騰を裏付けた。同社は第4四半期の売上高見通しを500億ドル、調整後EPSを31.00ドルと設定した。
ハードウェアメーカーにとって、メモリーコストの急騰は直接的な利益率の脅威となる。アップルの6.1%下落は、部品コスト上昇を補うためにiPadとMacの価格を引き上げたことを受けたもの。デル・テクノロジーズは6.3%下落。モルガン・スタンレーが同社株を格下げし、サーバーおよびPC事業におけるDRAMコスト高騰による利益率圧迫を指摘した。
クロスアセットの動きと市場の幅
広範な市場はまちまちの動きを示した。ダウ工業株30種平均は0.3%上昇の5万2019ドルで、産業株が支えた。ラッセル2000指数は0.5%上昇。米10年物国債利回りは上昇。5月のコアPCE価格指数は前年同月比3.4%上昇と、予想に一致した。金は0.8%上昇し1オンス=約4032ドル。ウェスト・テキサス・インターミディエート原油は1.9%上昇し1バレル=71.65ドル。
セクター別では、産業株が2.1%上昇しリード。消費者随意支出株が1.2%下落と最も軟調で、アマゾンが重しとなった。コミュニケーション・サービスは0.8%下落、メタが下落した。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではない。