主なポイント:
- トランプ大統領がイラン戦争の早期終結はないと示唆したことを受け、株価が下落しました。
- 供給停滞への懸念から、ブレント原油価格が2%以上上昇しました。
- 投資家が安全資産へ資金を移動させたため、金価格が上昇しました。
主なポイント:

4月2日、トランプ大統領がイランとの紛争は早期解決に至らないとの見解を示したことを受け、世界的な株安となり、原油価格は2%超急騰しました。
ホライゾン・アドバイザリー(Horizon Advisory)の地政学戦略家、デビッド・スティーブンス氏はノートの中で、「市場は当初織り込んでいた迅速な解決ではなく、長期化する地政学的リスクに対して再調整を行っている」と述べています。
午前中の取引でS&P 500種株価指数は1.5%下落し、一方、世界の原油指標であるブレント原油は2.2%上昇して1バレル89.50ドルとなりました。安全資産も買われ、金価格は1.2%上昇しました。
紛争の長期化は原油価格を高止まりさせ、世界的なインフレ圧力を強める恐れがあります。また、中央銀行に期待されている利下げを遅らせる可能性もあります。市場は現在、エネルギー関連株や防衛関連株に対して、より高いリスクプレミアムを織り込み始めています。
記者会見での大統領の発言は、数週間にわたり市場を不安にさせてきた紛争の沈静化への期待を打ち消しました。投資家にとっての最大の懸念は、世界のエネルギー貿易の重要拠点であるホルムズ海峡を通過する原油供給が途絶する可能性です。2019年に同地域で発生した前回の大規模な供給障害時には、原油価格が1日で14%以上も急騰しました。
株式から伝統的な安全資産への資金移動は、典型的なリスクオフのシナリオを反映しています。金のほかに米国債への需要も高まり、利回りは低下しました。この不透明感は、特にエネルギーコストの高い企業や世界貿易への依存度が高い企業の収益を圧迫する可能性があります。
この記事は情報提供のみを目的としており、投資勧誘を構成するものではありません。