主なポイント:
- スターマー氏は月曜日、110人以上の労働党議員が辞任を求めたことを受け辞任
- アンディ・バーナム氏は補欠選挙で得票率54.8%を獲得し、議会入り
- 英ギルトとポンドは不確実性に直面、バーナム氏の財政計画を投資家が精査
主なポイント:

キア・スターマー氏は月曜日、労働党内の反乱により辞任し、アンディ・バーナム氏に政権を譲ることとなり、過去100年で最も短命な労働党首相となった。
英国のキア・スターマー首相は月曜日、労働党内の反乱を受け辞任し、元グレーター・マンチェスター市長のアンディ・バーナム氏が7年で6人目の首相となる道筋がついた。
「党は有権者との関係構築やリフォームUKの台頭への対処におけるスターマー氏の能力への信頼を失っている」とロンドン・クイーン・メアリー大学の政治学教授ティム・ベイル氏は述べた。「バーナム氏は次期総選挙前に労働党の衰退を食い止める最後のチャンスを体現している。」
スターマー氏の辞任は、バーナム氏がメイカーフィールド選挙区で実施された補欠選挙での勝利に続くもので、同氏はリフォームUKの候補者ロバート・ケニオン氏を2万4927票対1万5696票(得票率54.8%)で破った。この勝利によりバーナム氏は議席を獲得し、労働党議員からリーダーシップ挑戦に必要な81名の推薦を得た。報道によれば、110人以上の労働党議員がスターマー氏の辞任を求める書簡に署名した。
リーダーシップの交代は英国金融市場に不確実性をもたらす。「ビジネスに優しい社会主義」を提唱し、ロンドンからの権限移譲を公約するバーナム氏は、低生産性、借入コストの上昇、高齢化に悩む経済を引き継ぐことになる。税負担はGDP比で戦後最高水準に達しており、政府は社会プログラムへの資金提供と同時に軍事支出の増加圧力に直面している。10年物英ギルトの利回りは月曜日に8ベーシスポイント上昇し、投資家が財政への影響を懸念する中、ポンドは対ドルで0.3%下落した。
56歳のバーナム氏は、トニー・ブレア元首相やゴードン・ブラウン元首相の下で頭角を現し、2007年から2010年まで閣僚を務めた後、労働党のリーダーシップ選挙に2度敗れた。その後、グレーター・マンチェスター市長として政治キャリアを再構築し、公共交通機関を市の管理下に置き「ビー・ネットワーク」と命名、脱工業化地域に高層ビルがそびえる再生ブームを主導した。彼の代名詞である「マンチェスターイズム」—政党よりも人と場所を優先する政治—は、労働者階級の北西部で有権者の共感を集めた。
投資家がバーナム氏の財政計画を精査
投資家はバーナム氏が借入や増税を拡大するかどうかを注視している。同氏は最近、中道へと軸足を移し、現政権の財政ルールを遵守し、移民削減に関する労働党のアプローチを維持することを公約している。しかし、公益事業に対する公的統制の強化や取り残された地域の再工業化への過去の支持は、支出優先順位に関する疑問を提起している。英国の財政赤字は前会計年度にGDP比4.4%に達し、財政余力は限定的となっている。
今回の政権移行は、2024年7月に第二次世界大戦後最大の議会過半数を獲得したスターマー氏にとって劇的な転落を意味する。同政権はインフレ率を11%超から目標の2%近くまで引き下げ、合法移民を削減し、病院の待機リストを減少させた。しかし、ドナーからの衣類の受け入れ、年金受給者向け冬季燃料給付の廃止、選挙公約に反する戦後最大の増税実施など、一連の失策により国民の信頼を損なった。世論調査によれば、2024年の労働党有権者の半数がその後党を離脱した。
英国首相が任期中に自党によって追放された最後の事例は、1990年11月のマーガレット・サッチャー氏の辞任であった。サッチャー氏がジョン・メイジャー氏に交代し、1992年の総選挙で保守党を予想外の勝利に導いたのとは異なり、スターマー氏は世論調査でリフォームUKに後れを取る労働党を後に残すことになる。次回総選挙は2029年に予定されているが、バーナム氏の人気が衰えれば早期投票への圧力が強まる可能性がある。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではありません。