Key Takeaways:
- 第1四半期の税引き前利益は25億ドルで、市場予想の20.9億ドルを約25%上回りました。
- ウェルス・マネジメント収入が前年同期比で32%増加し、運用資産残高(AUM)の16%増を牽引しました。
- 中東リスクに関連して1.9億ドルの貸倒引当金を計上しましたが、2026年通期の業績見通しは維持しました。
Key Takeaways:

スタンダードチャータード(02888.HK)が発表した第1四半期の税引き前利益は、ウェルス・マネジメント部門が過去最高の業績を記録したことで中東情勢の緊張に伴う費用を相殺し、アナリスト予想を大幅に上回りました。
ロンドンに本社を置きアジア市場を重視する同行は、2026年第1四半期の決算発表でこの結果を公表し、これにより香港市場に上場している同行の株価は5%近く上昇しました。
同行の基礎的税引き前利益は25億ドルに達し、ブルームバーグがまとめたアナリストの平均予想である20.9億ドルを大幅に上回りました。この結果は、力強い収益の伸びとコスト管理に支えられており、為替変動の影響を除いた収益は9%増加した一方で、コストの増加はわずか1%にとどまりました。
業績を牽引したのは非金利収益部門でした。特にウェルス・マネジメントが好調で、収益は前年比32%増となり、運用資産残高(AUM)は16%増加しました。金融市場部門の収益も前四半期から回復し、フロー収益は前年同期比で17%増加しました。
この好調な決算は、中東紛争に関連するリスクに備えて1.9億ドルの予防的な貸倒引当金を計上したにもかかわらず達成されました。同行のバランスシートは堅調を維持しており、普通株式等Tier1(CET1)比率は13.4%となり、預金と貸出金のいずれも予想を上回りました。
スタンダードチャータードは2026年通期の業績見通しを維持し、収益成長率を5〜7%の範囲、有形自己資本利益率(ROTE)を12%以上と予測しています。
地政学的な費用の計上にもかかわらず見通しを維持したことは、経営陣が本業の収益力に自信を持っていることを示唆しています。投資家は今後、ウェルス・マネジメントの勢いが2026年の残りの期間を通じて持続できるかどうかに注目することになります。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資勧誘を目的としたものではありません。