主なポイント:
- S&P500先物は米CPIが4.2%に達したことで上昇幅を縮小
- ナスダック100先物も利上げ懸念の再燃で伸び率縮小
- 6月16〜17日のFOMCが注目、インフレ指標急上昇を受けて
主なポイント:

主なポイント:
S&P500先物とナスダック100先物は木曜日、時間内の上昇幅を縮小した。週初に株式相場を押し下げたインフレ状況を、新たな米経済指標が裏付けたためだ。
S&P500先物は序盤の取引で0.6%上昇する場面があったが、指標発表後に上昇率は0.2%に縮小した。ナスダック100先物は0.8%のセッション高から0.3%の上昇に縮小した。前日、米労働省が5月の消費者物価指数(CPI)が前年同月比4.2%に上昇し、3年ぶりの高水準となり、4月の3.8%から加速したと報告したことを受けた動きだ。
「このデータはインフレ問題が消え去らないことを裏付けており、FRBの次回会合での利上げが依然として選択肢にあることを示している」とバンク・オブ・アメリカの株式ストラテジスト、サビタ・スブラマニアン氏は述べた。「われわれは顧客に利益確定を勧めてきた。弱気相場の兆候が多すぎるからだ。」
このインフレ指標は、バンク・オブ・アメリカが弱気相場シグナルの70%が発動したと警告したことを受けて火曜日から始まった売りをさらに加速させた。この水準は過去の市場の天井圏で見られた水準と一致する。S&P500種株価指数は火曜日に1.63%下落して7,261で終了。ナスダック総合指数は半導体株の急落がハイテク株を打撃し、2.86%安の25,188となった。ダウ工業株30種平均はディフェンシブ銘柄の強さに支えられ、0.50%安の50,533と比較的堅調だった。
セクターローテーションが加速し、投資家はディフェンシブ・ポジションにシフトした。不動産が1.92%高で上昇率トップ、消費財ディフェンシブ株が1.47%高、公益事業が0.87%高で続いた。ハイテクは4.88%安で最大の下落セクターとなり、アドバンスト・マイクロ・デバイセズが9.35%安、マイクロン・テクノロジーが9.09%安、オラクルが5.75%安となった。エネルギーは米イラン停戦交渉の停滞を受けて原油が値下がりし、2.13%下落。基礎素材はドル高により1.44%下落した。
10年物米国債利回りは4.5%超の高水準付近で推移し、FRBがさらなる利上げを迫られる可能性があるとの見方を反映している。米ドル指数は上昇し、商品価格に圧力を加えた。ウェスト・テキサス・インターミディエート原油は1バレル91ドルで取引され、セッションで2.1%下落。米イラン停戦の頓挫と高金利による需要への影響をトレーダーが比較考量している。
Cboeボラティリティ・インデックス(VIX)は22近辺の高止まりが続き、過去1年の平均を上回って推移し、持続的な不確実性を示唆している。ニューヨーク証券取引所の取引高は20日移動平均を約15%上回り、売りの中での参加者増加を反映した。
FRBの次回金融政策会合(6月16〜17日)が今後の見通しの最大の焦点となっている。4月のインフレ率は既に3.8%と高く、5月の4.2%という数値は利上げの根拠を強固なものにしている。トレーダーはFRBのパウエル議長の記者会見で、利上げのタイミングに関するシグナルがないか注視する。
現時点で、テクニカルアナリストによれば、S&P500はレンジ形成を維持するために7,333を上回って推移する必要がある。この水準を下回れば、7,287への下落、さらに強力な支持線である7,040への下落リスクがある。次のカタリストはFOMCの判断であり、今週発表されたデータはハト派的な結果への確率を明確に押し上げている。
本記事は情報提供のみを目的としており、投資助言を構成するものではない。